2014年10月06日

香港のオキュパイ運動を応援する連帯署名にご協力を

香港のオキュパイ運動を応援する連帯署名を呼びかけることになりました。
団体・個人の両方です。署名および情報拡散にご協力をお願いします。

(以下、転送転載歓迎)============

香港のオキュパイ・セントラル運動に関心をお持ちの団体、個人のみなさま

こんにちは。ATTAC Japan(首都圏)です。

各種報道でもご存じのように香港では、9月下旬から民主的選挙の実施を求めて学生や労働者、市民らによる巨大な街頭運動が展開されており、現地の声明などを紹介してきました。

いくつかの団体や個人レベルでは連帯メッセージが発せられ、国際的な労働組合も支援の署名などが呼びかけられていますが、遅ればせながら、この問題に心を寄せる日本からもまとまった応援の声を送ろうという話になり、以下のような応援メッセージをつくりました。

事態は急速に動いており、日本からの意思表示も早急に行うべきだということで、メール/ウェブでの情報拡散のみになります。締め切りを10月10日(金)午後17時(ごろ)までにしたいと思います。

団体名(あれば英語も)、あるいは個人名(たとえば「稲垣豊(大阪)」などあれば全国的な広がりもわかります)で賛同してください。

賛同送り先:下記(アット)を@に変更してください

attac-jp(アット)jca.apc.org

情報の拡散を歓迎します。
そしてぜひ多くのみなさまの賛同を!

集まった賛同はattac首都圏のブログ(http://attaction.seesaa.net/)に掲載するとともに、SNSなどを利用して香港の学生団体、市民団体、労働団体などに送りたいと思います。

ATTAC Japan(首都圏)運営委員会
2014年10月6日


(以下、支援署名のメッセージ)========

★ オキュパイ・セントラルを応援します

香港のみなさん、こんにちは!私たちは日本で活動する社会運動団体や個人です。

真の普通選挙と民主主義の実現を訴えるオキュパイ・セントラルの運動は、学生の授業ボイコット、労働組合のゼネスト、そして香港警察の弾圧や黒社会などによる襲撃を含め、日本でも大きな注目を集めています。そして日本でも多くの市民がみなさんの運動を応援しています。

日本でも多くの民意を無視して、労働法制の改悪、沖縄での米軍基地建設、そして原発再稼働などが、進められようとしていますが、香港の学生青年を中心としたオキュパイ・セントラルに、私たちも大きく励まされています。香港でも中国でも日本でも、真の民主主義なくして人々の繁栄も安定もないでしょう。

日本帝国主義は、香港の3年8か月の占領を含む、中国やアジア・太平洋諸国への侵略で多大な被害をもたらしました。しかし皆さんのオキュパイ(占領)は、このような暗黒の占領ではなく、名誉ある占領(オキュパイ)であり、戦後賠償など多くの問題をいまだ解決できていない日本のわたしたちにとっても無縁ではありません。

いま日本政府の歴史修正主義によって、中国、韓国、朝鮮などアジア各国との政府間関係は良好ではありませんが、このような時こそ労働者や市民のあいだでの国境を越えた連帯が何よりも重要です。

オキュパイ・セントラルを国際的に応援します!

2014年10月10日
posted by attaction at 21:06 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

DebtBye!(でっとばい) 第7号 発行

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もくじ

◎ トロイカ・ウォッチ(ニュースレターNO.1)
◎ アイルランド復興は欧州流のたわ言
◎ アイルランド“救済”675億ユーロの救済融資、895億ユーロが銀行へ

2014年5月発行


web版、ダウンロードはブログDebtBye!からどうぞ。
 
posted by attaction at 10:21 | 貿易、債務、貧困 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

INDIGNIDAD(怒れる者たち)準備号

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準備号:2014年5月10日発行
編集:ATTAC Japan国際ネットワーク委員会
本号の内容
・エクアドル:開発主義に突き進むコレア政権
・スペイン:怒れる者たちは主張する−海老原弘子さんの報告
・WTO第9回閣僚会合・対抗アクション(2013年12月)
・ニュース/イベント/お知らせ(バングラデシュ、モザンビークほか)
・発刊にあたって

ダウンロードはこちらから(pdfファイル,825kb)
 
posted by attaction at 09:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

【2014-6-7】新自由主義ファシズムを阻止せよ〜極右への抑止力としてのインディグナドス

★☆★☆ ATTAC de Charla ☆★☆★ 

  新自由主義ファシズムを阻止せよ
 極右への抑止力としてのインディグナドス


★☆★☆ ATTACでおしゃべり ☆★☆★
 

日時 2014年6月7日(土)18:00start
場所 カフェ・ラバンデリア
地図 http://cafelavanderia.blogspot.jp/search/label/MAP

※入場無料ですが、ワンドリンク以上のオーダーをお願いします。
メニュー http://cafelavanderia.blogspot.jp/search/label/MENU 

ル・モンド・ディプロマティク・スペイン語版5月号の論説『ヨーロッパにおいてなぜ極右が台頭するのか』において、イグナシオ・ラモネは「ヨーロッパのどの国よりも極右政党が長い期間(1939-1975)権力を掌握していたスペインでは、こういった極右の流れはほとんど見られない」と指摘しています。20世紀初頭においても、欧州にファシズムの嵐が吹き荒れる中、スペインでは反ファシズムの民衆のうねりが左派政権を押し上げました。当時のスペインを『欧州の異端児』にしていたアナルコサンディカリズムの役割を、2011年の15M運動から現在まで続くインディグナドス(怒れる者たち)が果たしているのではないかという仮説から、5月末の欧州議会選挙の結果も踏まえてスペインの状況を、バルセロナ在住
の海老原弘子さんが、会場とのCharla(おしゃべり)で伝えます。

★ヨーロッパにおいてなぜ極右が台頭するのか(イグナシオ・ラモネ)
http://ramonbook.wordpress.com/2014/05/07/por-que-sube-la-extrema-derecha-en-europa/

★海老原弘子さんの翻訳&解説の本
___!】 『MANU & CHAO』
【好評発売中!】 『もうひとつの道はある スペインで雇用と社会福祉のための提案』

 

posted by attaction at 13:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

台湾の青年学生のサービス貿易協定反対運動を支持します!

台湾の青年学生のサービス貿易協定反対運動を支持します!
日本人民支持台灣青年學生佔院反服貿!


サービス貿易協定に反対し、民主主義を取り戻す行動に立ち上がった台湾の青年学生のみなさん。
為反服貿爭民主站起來的台灣青年學生的朋友們。

私たちは、サービス貿易協定に反対し、民主主義を取り戻すという、みなさんの行動と立場に日本から熱烈な声援を送ります。
我們向你們為反服貿、爭民主的行動和立場,致上熱烈的聲援。

台湾と中国のサービス貿易協定は、WTO協定のなかのGATS(サービスの貿易に関する一般協定)を手本にしています。
兩岸服務貿易協議是以世貿(WTO)的服務貿易總協定(GATS)為標本的。

WTOは自由貿易主義を標榜していますが、その「自由」は大企業の自由、ごく少数者の自由に過ぎません。
WTO標榜為自由貿易主義,可是其“自由W是大企業的自由、極少數人的自由而已。

これまで世界中で反民主的な自由貿易協定反対の行動が続いてきました。
直到現在,對於反民主的自由貿易協議的全球範圍反對運動從來沒有停息過。

自由貿易協定反対の運動は民主的で公正なもうひとつのグローバル化を目指す運動です。
反自由貿易協議運動是爭取民主的、公平的另類全球化的運動。

台湾の青年学生のみなさんの今回の行動は、そのような行動の見事な手本となりました。
台灣青年學生們的這次行動成為其最好的榜樣。

日本政府はサービス貿易の自由化を含むTPP交渉に参加しています。それによって農民、労働者、市民、学生の未来に大きな影が差しこんでいます。日本でもTPPに反対する運動がつづいています。
日本政府參加的跨太平洋戰略經濟夥伴關係協議(TPP)的談判,是包括服務貿易自由化的協議。因此不祥的影子籠罩著日本農民、勞動人民、市民以及青年學生們上。

自由貿易体制に苦しんでいるのは台湾や日本だけではありません。サービス貿易協定の締結相手である中国での労働者農民たちも自由貿易体制、新自由主義の苦しみを受けています。
呻吟自由貿易體制的,不僅在日本和台灣的人民。還有兩岸服貿協議對方的中國工農人民都嘗到自由貿易體制的辛酸的。

グローバルな自由貿易体制、グローバルな反民主主義には、グローバルな連帯、グローバルな民主主義で対抗する必要があります。
對於全球自由貿易體制和全球反民主體制,應當提出全球的團結和全球民主來抵制的。

台湾政府の暴力的弾圧糾弾!
譴責台灣政府暴力鎮壓!

台湾の青年学生のサービス貿易協定反対運動支持!
支持台灣青年學生的反服貿運動!

台湾の青年学生の立法院奪還行動支持!
支持台灣青年學生的奪回立院行動!

台湾の青年学生の民主主義防衛運動支持!
支持支持台灣青年學生的捍衛民主運動!

サービス貿易協定に反対する台湾・中国の団結支持!
支持反服貿運動的兩岸團結!

アジア人民は団結してサービス貿易に反対しよう!
亞洲人民團結反對服貿協議!

世界の人民は団結して民主的で平等な社会経済体制をつくろう!
全球人民團結實現民主公平的政經社會體制!

署名団体
ATTAC Japan(首都圏)
posted by attaction at 14:51 | 貿易、債務、貧困 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

ATTAC Japan(首都圏)2014年度総会&attac cafeのご案内

ATTAC Japan(首都圏)
2014年度総会 & attac cafeのご案内


アベノミクス、賃上げ、景気回復、オリンピック・・・。
世界に先駆け異次元に突入し、わが世の春に浮かれた感のある日本経済。
しかし放射能汚染収束のめどは立っておらず、
震災・原発避難者の生活も日を追うごとに厳しくなっている。
軍国復古調の新自由主義アベノミクスの抱える巨大なリスクに
小倉利丸さんが切り込む。

お話 小倉利丸さん(富山大学教員・インパクション編集委員)

日時 2014年4月5日(土)
    総会      13:15〜14:15
    cafe(講演)  14:30〜16:30
場所 文京アカデミー千石 学習室B
   ※千石図書館の2階です
交通 地下鉄「千石駅」A4出口3分
主催 ATTAC Japan(首都圏)

会員の方以外もcafeからの参加は自由です。事前にお申し込みください。
attac-jp(a)jca.apc.org ※(a)を@に変更してください

☆小倉利丸さんのお話しの資料として、『インパクション』最新号(193号)の「特集・オイルショックから40年 エネルギー政策の転換期のいま」の巻頭論文として掲載されている「石油から原子力へ 危機の転移とグローバル資本主義の『宿命』に抗って」(小倉利丸)があります。当日も販売します(1300円+税)。
posted by attaction at 22:07 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月22日

【2013-11-30 BAR de ATTAC】HAY ALTERNATIVAS!『もうひとつの道はある』 出版記念パーティー

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フライヤーはこちら

ゲスト 海老原弘子さん
日時 2013年11月30日(土)18:00〜20:00
場所 カフェ・ラバンデリア(地図
※参加無料ですがワンドリンク以上のオーダーをお願いします。
 素敵なメニューはこちら


『HAY ALTERNATIVAS − Propuestas para crear empleo y bienestar social en Espana』(邦訳名『もうひとつの道はある:スペインで雇用と福祉政策を実現するための提案』)がついに出版されました!(案内はこちら

訳者のひとり、海老原弘子さんは「訳者あとがき」でこうつづっています。

「2011年5月15日『今すぐ真の民主主義を!私たちは政治家や銀行家の手中にある商品ではない』というスローガンのもと、スペイン全土58都市で約13万人が参加したデモは、経済危機への処方箋として押し進められる緊縮政策に対する抗議であると同時に、金融権力に乗っ取られて、新自由主義を推し進める道具となり果てた議会制民主主義に対する批判でした。そして、この抗議活動は、デモが『広場の占拠』という独特の抗議方法として拡大したことと、それに対する警察の強制排除が起こったことで、国外からも注目を集めることになりました。」

「新自由主義陣営の言い訳はいつも同じで、『オルタナティブはない』。本書はこの主張に真っ向から反論して、『オルタナティブはある』ということを示すために書かれました。……『オルタナティブはある』と断言するナバロ、トーレス、ガルソンの確信と希望に溢れるメッセージを、本書を通じて一人でも多くの読者の方と共有できたら、訳者の一人としては嬉しい限りです。」(訳者あとがきより)

新宿2丁目にこの日だけ出現するかもしれないAttac通りという「もうひとつの道」にあるおなじみカフェ・ラバンデリアさんをお借りして、確信と希望に溢れるメッセージと音楽を、訳者のひとりである海老原弘子さんと共有する出版記念カフェをやります。参加を!Ven!

★『もうひとつの道はある』を紹介した海老原さんのブログ記事はこちら
★瞠目の訳者あとがきも必見です!

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posted by attaction at 10:18 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12月WTO閣僚会議(同3-6日、インドネシア・バリ)に向けてWTO/TPP/FTAに反対するアジアと全世界の運動と連帯しよう

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12月WTO閣僚会議(同3-6日、インドネシア・バリ)に向けて
WTO/TPP/FTAに反対するアジアと全世界の運動と連帯しよう


2013年11月
ATTAC Japan全国ネットワーク


12月3−6日、インドネシア・バリでWTO第9回閣僚会議が開催されます。この会議の後、TPP交渉の年内大枠合意に向けた関係国会議も予定されています。

米国のフロマン通商代表部(USTR)代表は9月11日にジュネーブでの記者会見で、米国が進める環太平洋連携協定(TPP)交渉と、欧州連合(EU)との貿易投資連携協定(TTIP)交渉に関連して、「WTO交渉を先取りする形でTPPなどの自由貿易協定(FTA)交渉が妥結できれば、合意した項目が事実上のグローバル・スタンダードになる」と発言しています(「日本農業新聞」9月13日付より)。

WTO交渉は、貿易の自由化を掲げながら、現実には欧米や日本の多国籍企業にとって不都合な規制を撤廃し、人間の営みにとって不可欠のすべての公共財やサービスを金儲けの手段にすることを目指してきました。これに対して全世界の市民運動や社会運動の側からの批判が高まり、1999年のシアトル、2003年のカンクン、2005年の香港での閣僚会議は、関係国間の利害対立もあいまって失敗し、世界的な貿易のルールを確立するという試みは事実上頓挫しました。

その後各国は、二カ国間あるいは多国間の自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)に重点を移してきました。その中で、米国のオバマ政権の下でTPPが「21世紀の通商協定」として位置づけられ、徹底的な秘密主義の下で、貿易だけではなく、知的財産権、政府調達、金融・保険、食品の表示にいたるまで、私たちの生活のあらゆるレベルに影響を及ぼすルールが検討されています。

2008年の世界金融危機以降、新自由主義がもたらした危機、世界的な環境の破壊と貧困、格差の拡大は一層耐えがたくなり、世界各地で大きな抵抗の運動が広がっています。しかし、この危機を引き起こした金融機関や多国籍企業は、この危機に便乗して各国政府の政策への介入を強め、また、世界各地で資源や土地の強奪、環境破壊を進めています。

従来、欧米諸国や多国籍企業のこのような横暴に批判的な立場を示し、「南」の諸国の人々を部分的に代弁するような役割を果たしてきたBRICS諸国が、欧米諸国の危機の中で、新自由主義的グローバル化を積極的に推進する立場を明確にしてきていることも軽視できません。私たちはWTOがTPPやFTAによってパワーアップされ、BRICSを取り込む形で再発進することに反対します。

私たちはまた、TPPがアジアや南アメリカを分断する形で、日米同盟の一環として推進されていることにも反対してきました。アジアと南アメリカ地域はそれぞれ、長年にわたる「北」の諸国による支配を克服しながら、それぞれの地域的な経済協力を発展させてきました。TPPがこれらの地域に勝手なルールを持ち込もうとしていること、また、加盟各国の主権を著しく侵害する内容が完全な秘密の下で進められていることに強く反対します。

現在、TPP交渉と並行して日米二国間交渉が重ねられており、米国の対日要求を先取りする形で、あるいは米国の対日要求に便乗する形で、農業の切り捨てや、金融・保険の市場開放、さまざまな特区構想が打ち出されています。これらの動きはTPP交渉の帰趨にかかわりなくすでに着手されつつあります。

ATTAC Japanはアジアの社会運動団体の「12月WTO閣僚会議に向けた行動の呼びかけ」に賛同し、グローバル・ジャスティス(公正な世界)を目指す全世界の人々とともに、WTOにもTPP/FTAにも反対して、12月1−6日にインドネシア・バリで開催される「WTOを終わりにしよう」アクション・ウィークへの連帯と12・3グローバル・アクションデーの行動を呼びかけます。
タグ:WTO TPP
posted by attaction at 09:57 | 貿易、債務、貧困 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12月WTO閣僚会議に向けた行動の呼びかけ(Gerak-Lawan)

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「フォーカスオンザグローバルサウス」のウェブに掲載されている呼びかけです。

インドネシアはTPP交渉の1つの焦点となっているAPEC会合の開催地ともなっており、TPP加盟国/非加盟国の分断を超えて、新自由主義的な貿易交渉に反対するアジア各国の運動と連帯する上で、インドネシアの運動団体の取り組みに注目したいと思います。

Gerak-Lawanの構成団体と、この呼びかけに賛同する各国の団体のリストは省略しましたが、原文のリンクには掲載されています。ビアカンペシナが中心となっていることを反映して、農民団体が並んでいます。フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウスや、トランスナショナル・インスティテュートなどのおなじみの団体も名を連ねています。 ATTAC Japanも賛同しました。

+ + + + +

インドネシアの社会運動団体から
12月WTO閣僚会議(12月3-6日、インドネシア、バリ)に向けた行動の呼びかけ

Gerak-Lawan
(新植民地主義と帝国主義に反対する人民運動)


原文(英語)

資本主義システムは深刻な危機にある。システムが破綻に瀕した2008年の金融危機以降、完全な回復には至っていない。それどころか危機は広がり、食料、経済、エネルギー、気候の危機が深まっている。深く全面的な危機は、新自由主義体制を終わらせなければならないことの全く明白な証拠である。しかし、G20に率いられた各国政府は、99%の人々に耳を傾けるのではなく、緊縮政策を押し付け、社会サービスを切り捨て、人々に銀行や企業の救済のための金を出させ、危機をもたらす上で主要な役割を果たした投機人たちを抑制するためには何もしていない。

より悪いことに、これらの政府は国際通貨基金(IMF)や世界銀行、世界貿易機関(WTO)のような、とっくの昔に正統性をなくしてしまった国際機関を復活させようとしてきた。これらの機関と共に、現在では自由貿易の一層の自由化のための新しい動きがある。TPP、米国・EU間のFTA、EUとアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国の間のFTA、二国間投資協定、APECなどの自由貿易協定の新しい波と、「グリーン経済」と呼ばれる資本主義による自然の搾取の新しいモデルである。

アジアはこの危機の局外者ではない

アジアの国々を打ち砕いた1997年の金融危機は深い傷跡を残した。瞬く間に通貨はその価値の70%までを失い、国内企業は突然、返済不可能な債務を抱え、何百万人もの人々が貧困線以下へ、そして失業へと陥った。インドネシアだけでも、1998年1月にその通貨価値の75%を失った。

破滅から数年を経た後では、ほとんどのアナリストは、アジアにおける経済の自由化、とりわけ金融の自由化こそが、投機人たちの出入りと、何十億ドルもの資金の持ち出しを許し、破滅した経済を残して立ち去ることを許したということを認めるようになった。また、長年にわたって国際金融機関によって押し付けられてきた構造調整プログラムこそが、アジアを輸出指向と換金作物栽培の経済に変え、国際市場に完全に依存するようにした。さらに、危機のどさくさに IMFが押し付けてきた緊縮政策は、経済に一層の害を及ぼし、経済を一層脆弱にした。これらはG20の政府が現在、自国の国民に押し付けているものと全く同じ緊縮政策である。

インドネシアの依存性の深まり

多くの年を経た後でも、アジア経済はいまだに国際市場に従属している。インドネシアでは、市場の自由化は種々の商品の輸入依存度の上昇をもたらした。インドネシアは2012年だけで約125兆ルピー(約1.28兆円)の食品を輸入した。特に、牛肉、小麦、米、大豆、魚、塩、ジャガイモが大きな割合を占めている。

食糧の輸入依存度が上昇した結果、特に漁業部門で労働力が減少した。さらに、輸入の増加は国内セクターを一層弱体化させ、特に女性たちが農業における重要な役割と貢献が衰退することにより影響を受けるだろう。

事態を悪化させるもう一つの要因は、外国人投資家への保護の拡大である。2012年のジャカルタ証券取引所のデータだけでも、インドネシアへの外国からの投資額は436兆ルピア(4.46兆円)であり、株式取引の合計金額の70%を占めている。2012年には、第1次産業(食糧用作物、プランテーション、鉱山)への外国直接投資額は480万ドルだった。この第1次産業への投資の増加傾向は、農地をめぐる紛争や企業・投資家による土地・天然資源の強奪の拡大につながっている。

また、外国投資の金額はインドネシアの労働者の福祉の増進と相関しない。労働力の吸収は減少している。たとえば農業分野では、この数年間に45万人の労働者が吸収されず、失業者数の増加をもたらしている。これらの事実は、国内セクター、特に小規模な経済主体がどれほど外国企業による打撃を受けているかを示している。そしてインドネシア政府は、国民よりも外国人投資家に、より多くの保証を与えてきた。

しかし、このような国際市場への従属や、国民よりも外国人投資家や多国籍企業を保護するという物語は、インドネシアだけでなく、この地域全体で見ることができる。韓国では、貿易自由化のために借金を重ね、貧困に陥った国内の農民が自死するに至っている。フィリピンでは、漁業人口の貧困率は今では国民の平均(30%)を上回る53%になっている。インドでは、福祉事業の労働者が経済特区で非常に低い賃金で働いている。これはインドが署名した自由貿易協定の投資に関する取り決めに従って投資家に提供されている特権の一部である。タイでは、「貿易関連の知的財産権」のために無数のHIVおよびHIV / AIDS患者たちが、生きるために必要な抗レトロウイルス薬を買えないた め(特許のために高価に維持されている)死んでいる。

私たちはシステムを変える必要がある

私たちが資本主義によって舗装されたこの道をこのまま進むなら、人類と自然には未来がないだろう。過剰生産、過剰消費、そして自然の過剰な収奪から成るこのシステムは終わりにしなければならない。無限の成長という資本主義の原理は私たちの地球を限界まで押し込んでしまい、人々は自分たちの生命によってその代償を支払ってきた。異常気象、洪水、干ばつ、台風 - そのすべてが何百万 人もの人々に移住を余儀なくさせ、生活手段の喪失をもたらし、死をもたらしている。フィリピンだけでも、最近の台風ボパによる破壊は、その爪後に千人以上の死者を残した。

WTO、FTAやさまざまな投資協定は多国籍企業と、危機で儲けた「1%」の人たちの利益を保護することだけを追求している。私たちは、新自由主義の支配を終わらせ、WTOと、世界を席巻しようとしているFTAの新たな波にとどめを刺す必要がある。

今こそ公正な経済のために

私たちは、WTOがなければ無秩序になるという神話を暴く必要がある。私たちは自由貿易体制に終止符を打つことを要求し、WTOのない世界を目指して闘う必要がある。自由貿易や国際市場への従属に対するオルタナティブ(対案)はある。貿易が人々に奉仕するべきであり、その逆ではない。私たちが要求し、提案しているのは公正な経済である - 富が再分配され、私たちの経済の 重要な部門がエリートにではなく人々によりよく奉仕するように、人々によるコントロールが回復されるようなシステムである。金融セクターと銀行は、人類の未来を投機の対象としたギャンブルに興じるべきではない。採掘産業、工業、アグリビジネス(農業関連企業)、サービス産業は私たちのマザーアース(「母なる大地」)を過剰に搾取し、人間を奴隷として扱うべきではない。

WTOバリ会議までのロードマップ

この観点からインドネシアGerak-Lawan(新植民地主義と帝国主義に反対する人民運動)は、アジアおよび全世界のさまざまな運動と協力して、2013年12月3-6日にバリで開催されるWTO閣僚会議を通じてWTOを復活させようとする動きを解体するために活動する。

この機会に私たちは、以下の提案を掲げて、インドネシアにおける私たちの闘争をアジア地域および全世界のさまざまな運動と結合し、強化したい。

1 WTOは違法であると宣言する - WTOは、国家の主権や、人と自然のための国家的政策を発展させる権利を制約するために法律の仕組みを悪用している。これを終わらせる必要がある。

2 私たちはWTOがない世界を望む - WTOをどのように改革したり、その協定をどのように改善しようとしても、WTOが公正で公平なものになることはない。なぜなら、WTOは自由貿易、無限の成長、そして人と自然の資本主義的搾取の原則に基づいて設立されているからである。WTOのリーダーシップが変わったとしても同じことである。新しい事務局長が選出されたとしても、WTOは決して人々の福祉に配慮することはないだろう。

3 すべてのFTAや投資協定を廃棄し、私たちの政府がこれ以上FTAやBIT(二国間投資協定)を締結しないことを要求する - 一層の貿易自由化への動きを直ちに止める必要がある。人々と 自然は、これ以上耐えることはできない。

4 「公正な経済」の原理に基づいて、オルタナティブ(代替的)な国際貿易のモデルを形成する - 社会運動、農民、漁民、先住民族、女性、若者、労働者、移民、環境およ び貿易における公正を求める活動家や団体は、すべて、公正に基づくオルタナティブの提案を持っている。多くの運動は、実際に、エコロジー的農業や、食料主権やそのほかのオルタナティブを実践しており、それらのすべてが、異なる方法での発展と自然との共存が可能であることを証明してきた。私たちは公正な経済を促進し、相互補完性と協力と連帯に基づいた国際貿易システムについて再考するために結集することができる。

私たちは、バリでの閣僚会議中の行動に向けて一連の活動を計画しており、すべての人々に対して、新自由主義に決定的な打撃を与え、私たちのオルタナティブを前進させるために共に闘うことを呼びかける。

私たちはすべての社会運動、大衆組織、労働組合、女性、移民、若者、環境および貿易における公正を求める活動家、オキュパイ運動や「怒れる者たち」の運動の活動家に、12月3-6日にインドネシア、バリに総結集し、力を合わせてWTOとFTAを頓挫させ、公正な経済を要求することを呼びかける。私たちが2005年の香港でのWTO閣僚会議に対する街頭の行動の中で示した闘争精神をもう一度発揮しよう。力を合わせれば、私たちは体制を打ち負かし、もう1つの世界を可能にすることができる。

Gerak-Lawan
(Gerakan Rakyat Lawan Neokolonialisme & Imperialisme、新植民地主義と帝国主義に反対する人民運動)

構成団体(インドネシア国内)
(略)
賛同団体
(略)
タグ:WTO Gerak-Lawan
posted by attaction at 09:47 | 貿易、債務、貧困 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月17日

新刊!『もうひとつの道はある  スペインで雇用と社会福祉を創出するための提案』

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新刊!
もうひとつの道はある スペインで雇用と社会福祉を創出するための提案 』

ビセンス・ナバロ
ホアン・トーレス・ロペス
アルベルト・ガルソン・エスピノサ 著

吾郷健二
海老原弘子
廣田裕之   訳

ATTAC Japan(首都圏) 編

柘植書房新社 発行
2500円+税、2013年10月

※訳者のひとり、海老原さんのブログ「RAMON BOOK PROJECT」では下記もくじのほか、「日本語版まえがき」および「訳者あとがき」の全文が公開されています。ぜひご覧ください。

◆ もくじ

日本語版へのまえがき

プロローグ(ノーム・チョムスキー)

はじめに

第1章 世界危機の原因

大不況/「緑の芽」という嘘/危機の表層的原因と本質的原因/金融の惨憺な結末/サブプライムローンという詐欺/崩壊/世界経済の危機と副次的な損害/危機の根底にある原因/経済の金融化と銀行の役割/新自由主義/不公平な所得分配と危機/有毒な資本主義

第2章 スペイン経済危機の特殊性
偶然の一致と私たちの特殊性/危機の原因となった生産モデル/行き過ぎの時期、危機の勃発、景気後退

第3章 解決しなければならないこと――より公正で効率的な経済のための課題
破られた約束/同じことを続けて経済状況は悪化/懸案の金融改革、避けられない改革/必要な構造改革/もうひとつの経済、もうひとつの社会関係、もうひとつの人間

第4章 まともな雇用を創出するための条件
失業の原因と雇用創出のための条件/危機における雇用と失業――何に失敗したのか、何を改めなければならないのか?/労働市場の現実は何を教えてくれるのか?/まともな雇用の創出を可能にする条件

第5章 社会支出の不足という障害
競争力の要因としての社会福祉/福祉国家と危機/スペインにおける福祉国家の脆弱さ/スペインの社会的遅れの原因/現在以上の予算で運営される福祉国家は維持できないというのは事実なのか?/社会的権利に対する不十分な支出

第6章 雇用創出と経済回復のためには、賃金の引下げか引上げか?
賃金と競争力/賃金の二つの役割/賃金の引下げか、生産性の向上か?/賃金と市場シェア/競争力の低さは賃金のせいか?/スペインの競争力の低さに対する経営者の責任/すべての国が競争力を持てるわけがない/所得の分配に関する国民協定の必要性/労働賃金と賃金格差の推移/企業の利益――これほどの増加はなんのため?/所得協定と生産モデルの転換/提案の実現性

第7章 経済活動の別のモデルへの融資
公的債務/銀行融資システムの改革/公共部門への融資/赤字の資金調達および公的債務

第8章 もうひとつの欧州、もうひとつの世界
変更不能なものはない/欧州――なぜ、こうなってしまったのか?/欧州のための別の経済プロジェクト/ユーロからの離脱?/新自由主義的グローバリゼーションを超えて

第9章 人間に仕え、自然と調和した経済
深刻な欠陥/人間第一/生産と消費の別の様式、別の価値観/すなわち、私たちは逆の思考方法を学ばなければならないのだ。/これはユートピアなのか?  社会は変えられるのか?/もうひとつの世界は可能である/必要な政治的変革

第10章 115の具体的な提案

訳者あとがき

◆ 著者紹介

ビセンス・ナバロ
 政治学者、経済学者。バルセロナのポンペウ・ファブラ大学の政治学・公共政策学教授。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学でも教えている。28冊の著書があり、各国語に翻訳されている。国際学術誌で最も頻繁に引用されているスペインの5人の社会科学者の一人である。

ホアン・トーレス・ロペス
 セビーリャ大学応用経済学教授。多くの学術論文を執筆しており、20冊以上の著書と多くの共著が好評を得ている。

アルベルト・ガルソン・エスピノサ
 経済学を専攻した統一左翼の国会議員。

◆ 訳者紹介

吾郷健二
 西南学院大学名誉教授。1970年京都大学大学院経済学研究科博士課程終了。経済学博士。西南学院大学で長年、世界経済論、発展途上国経済論を講義。2010年定年退職。著書に『第三世界論への視座』(世界書院、1988年)、『グローバリゼーションと発展途上国』(コモンズ、2003年)、『農産物貿易自由化で発展途上国はどうなるか――地獄へ向かう競争』(明石書店、2010年)、『現代経済学』(共編著、岩波書店、2008年)その他がある。

海老原弘子
 神奈川県出身。2000年秋から1年間滞在したスペインのバルセロナで反グローバリゼーション運動を目の当たりにしたのがきっかけで、スペイン語圏の新自由主義に反対する動きに興味を持つ。2008年からバルセロナ在住で地元企業に勤める傍ら、ブログツイッターで現地の動きを記録・発信中。訳書に「チェのさすらい」(ラモン・チャオ著、トランジスタープレス、2011年)。

廣田裕之
 1976年福岡県生まれ。1999年より地域通貨についての研究を始め、『地域通貨入門――持続可能な社会を目指して』(アルテ、2005)、『シルビ オ・ゲゼル入門――減価する貨幣とは何か』(アルテ、2009)などを刊行。現在、スペイン・バレンシア大学の社会的・協同組合経済大学研究所 (IUDESCOOP)による社会的経済の博士課程に在籍中。

 
posted by attaction at 18:52 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする