2012年09月14日

attacフランス:公正で民主的なエコロジカル・トランジションを突きつけよう

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諸国政府の犯罪的な無為無策に対し、
公正で民主的なエコロジカル・トランジションを突きつけよう

Attacフランス
2012年9月11日

[ATTACフランスは気候に関する国連交渉の最終セッション(9月5日〜8月30日)にあわせて、アジアの社会運動が開催した会議に参加するためにタイ・バンコクに招待された]

 国連および欧州連合(EU)をはじめとする多数の諸国政府は、ダーバンで開かれた直近の締約国会議(COP)の結果を歓迎したが、Attacは激しく非難した(1)。「ダーバン・パッケージ」の内容は、京都議定書の枠組みにおける排出削減の第二約束期間の確認、すべての国を対象とした新たな交渉プロセスの開始、緑の気候基金の創設といったものだった。バンコクでのこの数日間の協議によって、ダーバン合意の真の内容が明らかになっている。

 京都議定書の枠組みにおける第二約束期間はゴマカシの煙幕にすぎない。ダーバンでは、俎上にのぼった選択肢を「控えておき」、決定はすべて次のドーハでのCOP(2012年11月)に先送りしていた。京都議定書に調印していないアメリカに加え、カナダとロシアと日本は、第二約束期間を受け入れようとしない。さらに重大なことに、現在俎上にのぼっている約束では、2020年の温室効果ガス削減は、1990年比で13%にしかならず、今後2100年までに世界の気温は4度から6度上昇するおそれがある。EUはどうかといえば、20%の排出削減という約束を維持するだけで、それ以上は踏み込もうとしない。つまり第二約束期間の削減(年間1.5%)は第一約束期間(年間1.6%)よりもやや低いことになる。いやはや、あんまりだ。

 世界のすべての国を対象とする今回の交渉プロセスは、気候に関する過去20年来の交渉の中核となってきた原則を崩そうとする空前の攻撃にさらされている。排出削減について拘束的な約束を望まない国は(アメリカだけでなく中国も)、新たな合意は「柔軟」で「ダイナミック」なものにすべきだと主張している。「柔軟」にしたいのはなぜか。温暖化を最大2度に抑えるという目標をきれいさっぱり捨て去るためだ(2)。「ダイナミック」にしたいのはなぜか。法的に拘束力のある約束を回避して、科学によって論証された気候上の要請および諸国政府間の「共通だが差異ある責任」の原則ではなく、各国の現実と事情に応じて、各国の約束を設定できるようにするためだ。

 緑の気候基金に関しては、決定機関の構成がようやく確定したが、基金に依然としてカネが集まっていないため、この決定機関が何を決めるのかはっきりしない。「先進諸国」が貧困諸国を支援するために約束した1000億ドルという金額の達成について、2020年までとするのか、2020年とするのか、2020年以降とするのか、諸国の議論が続いている状況だ。

 つまりバンコクでは、重要な決定は2020年まで何一つ下されないことが明らかになったのだ。この間にも、温室効果ガスの排出と世界の気温上昇の記録は更新を続け、異常気象の頻度と程度を増大させており、その被害を最も受けやすい人々の生活に与える影響はますます耐えがたいものとなっている。

 Attacフランスは「諸国政府の犯罪的な無為無策」を非難する。社会的で民主的な真のエコロジカル・トランジションを敢行するために、世界の市民の動員を呼びかける。


(1) 「約束なき合意であり、これでは世界の気温上昇は4度以上になってしまう。この合意の目的は、2020年にしか実施されない新たな任務を2015年に定めるための交渉を通じて、責任を拡散させることである」- http://www.france.attac.org/articles/conference-de-durban-lagonie-dun-mandat

(2) アメリカの代表団長は最近、2度という目標についてもっと「柔軟」に考えることを諸国に要請した。

原文:http://www.france.attac.org/articles/linertie-criminelle-des-etats-opposons-une-transition-ecologique-juste-et-democratique
 
posted by attaction at 10:29 | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする