2006年11月22日

香港社会フォーラム

HKfilmfest1.jpg12月3日から10日までの日程で行われる香港社会フォーラムのプログラムです。昨年WTO反対闘争を現地で担った香港ピープルアライアンスが母体です。

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■香港社会フォーラム2006■
「小さな政府、大きな市場」をのりこえ、いっしょに経済的公正を創り出そう

主催 グローバリゼーションを監視する市民連合(HKPA)

共催 香港女性労働者協会、コミュニティ労働者サービスセンター、香港職工会連盟、クリスチャン研究会、グローバルモニター、中文大学学生会、中文大学草の根モニター、インディメディア香港、Asia Pacific Mission for Migrants (APMM)、Asian Migrants Coordinating Body (AMCB)


わたしたちが生活する香港、職場の仲間、地域の友人、女性、学生、あるいは香港に働きに来た移住労働者、みんなが不思議に思っている・・・。

ビルは上に伸びる一方なのに、どうして賃金はこんなにも低いのか?
あちこちで創設される大学、だけどなぜ学費は上がる一方なの?
古い町並みが開発で壊されショッピングセンターに早変わり、だけど地域のコミュニティはどこへ消えた?
お手伝いとして移住労働者を雇えば共稼ぎが可能になり家庭の収入はあがる、だけどなぜお手伝いさんたちの給料は下がり続けている?
女性の地位は向上しているって? だけど貧困、健康、DV問題は減ってるの?
新聞はどんどんボリュームが増している、だけどどうして市民が得たい情報はどんどん少なくなってるの?

これが社会的進歩なの!?

昨年の「抗議世貿!」で不公正な自由貿易への抵抗を引き継ぎ、多元性、公正と平等、市民生活の保障を追求するため、HKPAは「香港社会フォーラム2006」を呼びかける。今年のテーマは経済的公正と新自由主義。市民の立場と関心から出発し、これまでの香港の経済発展のなかで忘れ去られてきた箇所をあらためて振り返りたい。経済発展の基本は民衆の生活を改善することである。データ統計上の経済成長だけでなく、いかに経済発展が公正と平等につながるかを考えたい。


■ 経済的公正と社会運動のオルタナティブ 開幕シンポジウム
日時 2006年12月3日(日)13:30-18:00
場所 香港城市大学
定員 150人
内容 
(1)香港の経済発展の経過、ヒューマニズムと経済的公正に合致した貿易と経済政策の提唱(趙耀華博士:-香港大学経済金融学院助教授)
(2)WTOドーハラウンド、自由貿易協定の最新状況と民衆のオルタナティブ戦略(Patricia Marie Ranaldさん / Australian Fair Trade and Investment Network)
(3)中国における新自由主義の発展と市民・社会への影響(中国国内の学者)
(4)香港における経済的公正を目指す運動の紹介:最低賃金の実施、民営化、WTO抗議、コミュニティ経済などの実践から香港における新自由主義に抵抗する運動を考える(グローバルモニター:区龍宇、女性労働者協会:胡美蓮、香港職工会連盟:蒙兆達)

■ メインフォーラム
期日 2006年12月4日−9日(月−土)
時間 19:30−21:30(例外あり)
場所 香港城市大学(例外あり)
定員 各80名

□12月4日(月)中国と香港の経済の一体化、企業の社会的責任
共催:グローバルモニター、悪徳企業観察学生行動
講師:区龍宇さん、ほか
多くの香港企業が中国国内で活動しているが、労災、賃金不払い、低賃金などの問題が多発している。これらは近年の中国における新自由主義政策とどのような関係にあるのか。われわれはいかに香港企業のモニタリングを行わなければならないのか、いかに企業の社会的責任を問わなければならないのか

□12月5日(火)労働組合はいかに「小さな政府、大きな市場」に反撃するのか
共催:香港職工会連盟、Asia Pacific Mission for Migrants
講師:黄洪助教授(中文大学)、エリザベス・タン(香港職工会連盟)
・新自由主義が労働者に及ぼす影響とは。「小さな政府、大きな市場」が賃金、雇用の安定、労働組合の発展に与える影響。「小さな政府、大きな市場」に反対する際の困難。どのように効果的な対案を提起するのか。
・香港人労働組合と移住労働者との連携と共闘。その歴史的背景。

□12月6日(水)新自由主義と教育(19:00−22:00)
共催:中文大学学生会、中文大学基層関心チーム
香港政府は、香港を「地区教育スポット」としてさまざまな施策をおこなっている。その目的と高等教育への影響はいかに。「地区教育スポット」とは教育の商品化の一形態ではないか。それは学生と人々にどのような影響を及ぼすのか。

□12月7日(木)「貧しい人に福音を告げ知らせるために」:新自由主義におけるキリスト教徒の役割と使命
共催:Hong Kong Christian Alliance Concerning Globalization
・グローバル化が進む中で、小さな政府、私有化、市場開放、アウトソーシングなどが人々の話題に上がっている。キリスト教徒の使命はなにか。経済からみた香港における新自由主義の影響、社会と民生からみた影響、教会は新自由主義をどのようにみるのか、キリスト者としてどのように新自由主義に回答するのか

□12月8日(金)アジアにおける反民営化運動の経験と闘い
共催:香港職工会連盟、韓国公務労組
民営化の波はアジアを席巻している。金融危機ののち多くの国々で民営化という「鶏を殺して卵を盗む」方法がとられており、効率、支出削減が叫ばれている。しかし現実はどうか。公営部門の労働組合はいかに共闘を拡大し、共同の運動をつくりあげるのか。韓国と香港の労働組合が提起する。

□12月9日(土)メディアアクティビズム メディアなのか、アクティビストなのか?(16:30-20:00)
共催:インディメディア香港
場所:メディアセンター/(30人)
講師:葉蔭聡(IM香港)、王岸然(香港人民放送)、杜耀明(バプテスト大学メディア学部助教授)、梁旭明(嶺南大学文化研究学部助教授)、中文大学知的所有権チーム、ブロガーなど
・メディアアクティビズムとはなにか、反グローバリズムにおけるオルタナティブメディアの位置と役割やもうひとつの放映権を考え、知識の私有化に挑戦する。
・超搾取メディア工場(16:30-18:30)政治経済の視点から、メディアを資本流通の産業として見る。WTOを例に報道業界を分析
・メディアのハイジャック? メディアをハイジャック(20:00〜)香港のさまざまな運動体に、これまでのメディアとの関係を聞き、今後の戦略を検討する。

□12月9日(土)女性運動は貧困の女性化にどのように対応するのか、戦略とオルタナティブ(14:00-18:00)
共催:平等待遇女性ネットワーク、Asia Migrants Coordinating Body
女性運動はジェンダーの視点から女性型経済を検証し、経済における政府の介入の役割を検討しなければならない。かつて女性運動は政府が私的生活の領域に過度に介入することを批判してきたが、経済の発展については政府の奪還と政府による介入を検討しなければならない。女性運動の側の主張と戦略は?

□12月9日(土)社会福祉の民営化 住民パワーとマイノリティの回答と戦略(19:00-21:30)
場所:コミュニティ労働者サービスセンター(50人)
講師:欧陽達初(生活保護ネットスタッフ、)、住民団体、高齢者団体、ケアワーカー労働組合代表など
共催:コミュニティ労働者サービスセンター、生活保護を考えるネットワーク生活保護の削減を問う。公営住宅の民営化と民営化政策を例に取り上げ、住民運動の歴史を振り返り、戦略を検討する。公共老人ホームの業務民営化を例に、高齢者団体と関連業界の労働組合の戦略を検討する。


■オープンパフォーマンス
新自由主義の世界---香港・韓国・フィリピン民衆文化交流の夕べ
日時 12月9日(土)18:00-20:00
場所 モンコック 歩行者天国
参加団体 一代人公社、Asia Migrants Coordinating Body、韓国全羅北道伝統音楽労働組合など

■デモ行進 「小さな政府、大きな市場」をのりこえ、いっしょに経済的公正を創り出そう
日時 12月10日(日)15:00集合
場所 コーズウェイベイ ロックロード 歩行専用道路(デモ解散:香港政府本庁舎)

■ウェブ投票 今年の不公平ニューストップ10
毎年、一年間の経済ニュースのなかで印象に残ったニュースが思い起こされる。しかしそれはおもに企業の上場、GDPの上昇や下落などなどである。データの陰には民衆一人一人の献身があるがそれを思い起こすような報道もほとんどない。わたしたちは民衆の視点と立場から、過去一年間の香港政府の経済政策や経済時事ニュースを評価し、民衆にとってもっとも不正義で不公平なニュースを投票で決めたいと思う。
投票ログインサイト:www.hkpaowto.org.hk/wordpress/polling
期間 11月13日〜12月5日

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■グローバルモニターネットワーク(HKPA)の紹介

グローバルモニターネットワークは「グローバルネットワーク」と「WTOを監視する香港市民連合」(HKPA)が合併して2006年に結成された。市民団体を中心に、グローバリゼーション問題に取り組む団体があつまり、教育、研究、動員および政策提言などの方法で、香港および海外において民衆を抑圧する新自由主義政策および協定の停止を要求し、経済的正義の実践を求めている。
われわれは以下の活動を行っている

・民衆教育と団体メンバーへの研修、ワークショップ、出版、ウェブライブラリー
・新自由主義とグローバル化の問題への理解を深めるためのセミナー、社会フォーラムの開催
・政府に対する監視、政策提言、団体業界、労働者、受益者などとともにパブリックコメントを作成、政府担当者との定期的な会合、ロビー活動、アクションの組織
・国際ネットワークとの連携、地域及び世界規模での自由貿易及びグローバル化問題に関する行動への参加

われわれは豊富な知識と民衆の視点に立った分析を通じて、市民社会によるグローバル化への関心と批判を拡大し、行動につなげ、政官財の癒着と民衆の利益を損なう新自由主義グローバリゼーションに抵抗し、公正で平等な経済政策とその実践を実現することを目標としている。

http://www.hkpa-wto.org
http://www.hkpaowto.org.hk/eng/
posted by attaction at 15:55 | 世界社会フォーラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする