2006年09月13日

「IMF・世銀総会に対抗する民衆フォーラムは開かせない!」インドネシア現地警察が妨害を明言

ipfmast.gif14日ー20日の日程で、IMF・世銀総会並びにそれに合わせた様々な会議・イベントがシンガポールで開催されます。一方、IMF・世銀の金融政策・開発方針に異議申し立てを唱えるNGOは、集会・言論の自由が厳しく規制されているシンガポールでの集会開催は諦め、 フェリーで45分の距離にあるインドネシアのバタム島で国際民衆フォーラム(IPF)の開催を計画してきました。

インドネシアでは集会は許可は必要では なく、3日前までに地元警察に開催を通知すればいいだけだそうです。主催者のINFID(インドネシアの開発に関する国際NGOフォーラム)は7月末 に、バタン警察に開催を通知し、一方インドネシア外務省からも、参加者には問題なくビザを発給するというお墨付きももらっていました。ところが、8月 末、シンガポール警察がバタム警察を訪問し、その後、バタム警察は態度を翻し、バタムが管轄下にある県警の署長が「開催を許可しない」という発言をする ようになり、9月6日にはテレビの全国放送で「IPF開催を認めない、警察だけでできないなら、”地元の18のNGOの協力を得て”開催を阻止する」と 発言しました。その”地元NGO”には、Pemuda Pancasilaというスハルト時代から続く暴力団のような武装組織(東チモール、アチェ、アンボン、ジャカルタ、西パプアなどで国軍と近い関係を持 ちながら活動していた)も含まれています。

この時点でINFIDの代表もインドネシア政府レベルで開催禁止が出るのではと心配し、IPF中止の可能性も出て、主催者はこの間大変な思いをしたわけ ですが、幸い9月8日にINFIDはNational Policeから「開催許可通知を出す」という連絡をもらいました(この件に関して、何時間も閣議が行われたそうです)。ただし、日にちは15−17日 限定、屋内限定となったために、その前後の企画や屋外でのコンサートなどの企画は変更を余儀なくされています。

IPFに来る団体は30−40,人数も700人から多くて1000人。世界社会フォーラムなどに比べれば全然大したことはありません。では、どうしてシンガポール警察が隣国にまでしゃしゃり出て来られるのか?数年前、インドネシア政府とシンガポール政府は、バタム島をシンガポールが資本投下し、インドネシアの安い労働力を利用するオフショアの経済特区にする 協定を交わしたそうなのです。IPF会場近くにもシンガポール資本が集中して進出しているバタミンド工業団地があり、ジャワ島やスマトラ島の何千人もの 若い女性が労働者として住み込みで働いている。彼女たちになんらかの影響を及ぼすのではないかと心配しているようなのです。この辺は今週のIPSに詳しく報道されています。

一方、世界銀行も市民社会組織と対話するために、シンガポールの方で様々なプログラムを準備しています。これに参加するためには、1ヶ月以上前から世銀 /IMFに申請して、参加資格(accreditation)を認めてもらわなければなりません。ところが、NGOのメンバー20名(一説には19名)が世銀/IMFからaccreditationをもらっているにもかかわらず、「望ましからざる人 物」ということでシンガポール政府から入国不許可通知をもらいました。個人名は全部はわかりませんが、NFID Indonesia, CRBM Italy, Freedom from Debt Coalition Philippines, World Development Movement UK、 Focus on the Global Southのメンバーということです。これらの団体はいままで破壊活動を行ったこともないし、考えられる理由としてはWB・世銀を辛辣に批判していると いうことぐらいで、NGO側は「これでシンガポールは点数を稼ぎ、今後”国際会議が開きやすい国”として売り出そうとしている」と批判しています。入国 拒否される人はさらに増える可能性があるということです。

一方、世銀・IMFは9日に7日付の「シンガポールはすべてのaccreditationを持つCSOメンバーを入国させるように」という共同声明を出 しています。また、世銀managing directorのJuan Jose Daboubは「わたしたちにとってCSOとの対話は重要だ。将来どこを開催地に選ぶかに関していい経験になった」といっています。でも、本気ならもう少し強くプッシュしてほしい!

一方、NGO側は、「シンガポールの言論抑圧は世銀IMFも前からわかっていたことで、3年前のドバイに続き、結局そういう場所で開いて身の安全を図っ ている」と批判しています。
この件に関し、ジュビリーサウスから署名依頼のメールが来ているので、別便で流します。英語のままで申し訳ないですが、よろしくお願いします。
posted by attaction at 10:37 | 貿易、債務、貧困 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする