2003年06月24日

Q17:では、どのように徴収していくのですか?

・あらゆる金融市場で用いられ、(場外取引も含めた)あらゆる金融取引に用いられているはずの、集中化された清算・決済システムを通して、容易に(そして低コストで)徴収できます。高額取引は取引・清算・決済という三段階方式で行われます[1]。情報端末から注文を出すだけで、税額が税当局に自動的に転送されることになるでしょう。

・株式と一部のデリバティブは、証券取引所で取引されます。上記の三段階はここで実施されますから、徴税は技術的に容易です。

・清算と決済はかなり定型化されており、世界的に集中化されています。ですから、場外取引の場合も、清算・決済時点で徴税できるでしょう。世界のどこで取引が行われようと、税は取引者に課せられることになるでしょう。[2]

・金融取引税の導入は、とりわけデリバティブ市場の規制の動きを促進するでしょう。ギリシャとユーロに対する投機に見られたように、デリバティブ市場は今日、危険なまでに監督と公的規制を免れてしまっています。

・世界的に集中化された少数のシステムを使って大量の取引を行う少数の対象を監督するだけで、金融取引税は効果的に実施できるのです。

・実務的には金融取引税の導入は、証券取引所を起点に徐々に進められることでしょう。

[1] Rodney Schmidt, Jan 2010, p.2 「すべての高額取引は、取引、清算そして決済という3ステップで行われます。まずディーラーは取引に合意し、金融商品、取引総額、相場価格を調整します。これは直接ディーラー間で、あるいはブローカーを介して、電話でも電子取引プラットフォームを通じてでも可能です。次にディーラーの金融機関は、相互の金融取引商品の交換の取引条件を確認します。これは中央清算システムで電子的に行われます。そして、その二つの金融取引商品は支払いを承認するとともに転送されます。これは自動的かつ電子的に中央集中決済システムで行われます。」
[2] 同上


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posted by attaction at 14:22 | 通貨取引税(トービン税)、金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする