2003年06月17日

Q23:税収の使途と管理の方法は?

・税収は責任ある方法で民主的に管理すべきです。税収は共同の財産であり、決定の透明性と責任を確保するために、税収の管理と配分に関する決定は、参加者が平等な議決権を持つ多国籍の枠組みで行うとともに、広範な関係者の参加を得るべきです。

・ATTACなどの多くの市民団体の見解では、世界的な目的のために用いられる基金を管理する正統性を備えた機関は国連しかありません。

・『世界エイズ・結核・マラリア対策基金』に任せてみるのもいいのではないかと唱えるNGOもあります。その場合、各国の提案するプロジェクトに応える形で基金が割り当てられることになるでしょう。つまり各国政府が(ミレニアム開発目標や温暖化対策などに関連して)市民団体と共同で作成したプランに沿った自国案を提出し、必要の妥当性が査定された結果、配分が行われることになるでしょう。
Q21:〔オバマの〕銀行税は取引税の代わりになりうるでしょうか?

・銀行税によって回収できる金額は、救済につぎ込まれた資金額(4000億ドルを超すと推定されるファニー・メイとフレディ・マックの救済を含む)から程遠いものでしかありません。しかも、TARPでつぎ込まれた資金は、今までに貪欲な銀行のせいで米国が被った損失全体のごく一部しかないのです。米国の損失総額は、景気後退によって4兆ドルに達し、今後10年間の銀行税による税収見込みの40倍以上に達するのですから。

・銀行のやり方が、銀行税によって変わることはないでしょう。銀行税で回収が見込まれる年間90億ドルという金額は、銀行の毎年の収益とボーナスの5%でしかありません 。この程度の金額で銀行のやり方が目に見えて変わるほどのインパクトをもたらすとはあまり考えられません。銀行は相変わらず超短期的な利益の追求を続けるでしょうから、そうしたふるまいを変えさせるために金融取引税が不可欠であることに変わりはありません[1] 。

・リスクを基準とした銀行税が効果を上げるかどうかは、銀行がリスクを取ろうとするのを監督当局がどれほど抑えられるかにかかることになります。複雑な組み合わせで構成されたデリバティブは未だに規制されず、相変わらず不透明ですから、リスク評価は依然として困難です。

・ですから銀行税だけでは銀行および他の投機家が大きく行動様式を変えることはなく、金融の不安定性は持続するでしょう。つまり金融取引税の議論を今後も続ける意義は大いにあるということです。

[1] Dean Baker, Making the Banks Pay, The Guardian Unlimited, January 18, 2010.


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posted by attaction at 09:44 | 通貨取引税(トービン税)、金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする