2010年05月13日

G20:新しい金融構造は皆無(attacドイツ 4/26)

4月23日のG20財務大臣・中央銀行総裁会合の結果を受けて、attacドイツがコメントを出しています。新しい金融構造をつくるとG20は言っていたが、なんら新しいものはない、ということのようです。

attacドイツのコメントの最後にふれられている金融商品の許認可制については、『日経ビジネス』2010年5月3日号に寄稿したジョージソロスも提案してる規制案です。

ソロスいわく「デリバティブや合成証券の登録を義務づけることは、簡単でかつ効果を期待できる措置だ。だが米議会が現在審議中の金融制度改革法案には、そうした内容が盛り込まれていない」そうです。この規制によって影響を受ける銀行やそうした金融商品をつかって租税回避や利益操作を行っている多国籍企業が反対しているそうです。

以下、attacドイツのコメントの概要です。

■G20:新しい金融構造は皆無
 Attacドイツ 2010年4月26日

 (原文

ワシントンで開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会合では危機克服のための手段が討議された。しかし、新しい金融構造をつくると大口をたたいた昨年の予告は胡散霧消した。

(概要)

G20は、規制措置はもちろんのこと、国際的な銀行税というささやかな目標についてさえ合意できなかった。国際的な金融監視も国際的な金融取引税もテーマになっていない。シャドーバンキングの閉鎖は、G20財務相のコミュニケで言及すらされていない。それどころか、偽の特効薬たる経済成長によって、この危機は克服されるというのだ。

金融市場の関係者ならびに経済を国際的にコントロールすることが可能になるまで、ドイツ政府は資本の移動を、一国もしくはそうする用意のある諸国と共に制限する必要がある。アタックはそのために資本流通規制の導入を要求した。危機の結果としてもたらされた負担をまかなうため、「事前」資産と銀行への課税、すなわち過去の査定結果にもとづく課税も必須である。

仮にG20が銀行取引税で合意したとしても、適切な水準からはほど遠いささやかな措置でしかないだろう。ドイツ連邦政府は、先を見据えた要求を携えて、つぎの交渉に臨まねばならない。それらの要求には、金融取引税の導入、タックスヘイブンやシャドーバンキングの閉鎖、資産税による危機負担の適切な調整、金融審査協会による無益な投資阻止のための措置が数えられる。金融審査協会は、金融商品の提供者がその社会的有用性を証明できたときにのみ、その金融商品を認可するのである。

(参考)G20財務大臣・中央銀行総裁会合の声明(日本語)

posted by attaction at 11:08 | 通貨取引税(トービン税)、金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする