2009年12月15日

緊急プレス・リリース COP15に対するアフリカATTACネットワークの声明


地球を救え、アフリカを救え

気候の商業主義に反対
社会的な、連帯した、およびエコロジーを尊重する、もう一つの世界は可能だ。

今年、アフリカ大陸のいくつかの国で、洪水によって何千人もの人々が死亡し、家を失ったことをアフリカ人は忘れていない。過去にはなかったこうした自然災害がアフリカでは今まで以上に頻発している。森に期待はできない。気候学者は地球温暖化により実際に気候的災害が発生すると予測している。地表の平均温度が2度上昇すると、私たちの大陸アフリカに直接、影響をもたらす。洪水による死者が127%増加し、6億人が水不足、5,500万人が飢餓状態になり、マラリア感染者が17%および下痢性疾患者が16%増加するとされている。アフリカ大陸では、農業および牧畜も深刻な打撃を受ける。損失額は1,330億米ドルに達すると予測されている。来るべきこうした災害に直面して、今日、これまで以上に、アフリカ各国政府は、人道的支援を主張し続けるのではなく、常に施しを乞うアフリカというイメージで世界の想像力をあおるのではなく、このドラマに対して責任を持つ現在の資本主義経済システムの責任を断固として糾弾する必要がある。

300年に及ぶ資本主義の世界支配、ならびに約300年に及ぶアフリカの植民地支配が終了し、今、この期間に対する評価を下すべき時が来ている。資本主義の経済システムはアフリカに個人主義の行動モデルを押し付けてきた。私たちの祖先の社会が持っていた共同体という仕組みをマージナル化(周縁化)し、人々を搾取し、アフリカ大陸の天然資源および鉱山資源を略奪し、私たちアフリカ人の社会的権利を否定し、私たちの自然環境を破壊してきた。そこにはいかなる道理もなく、北(およびアフリカ大陸)の一部の支配層による、ならびに彼らのための利益の蓄積があるのみである。そして、これまで通り、アフリカ大陸の貧困者は、今後もこの気候の危機の劇的な結果に苦しむであろう。彼らは公害、洪水および気候変動の結果に最もさらされているが、彼らには新しい気候テキストに対応する術がない。


不確実な未来に直面して、世界を支配する資本主義寡頭政治は、技術と気候の商品化が地球温暖化対策に貢献することであると市民を説得することによって、大災害が差し迫っていることに気づいている市民の関心をそらそうとしている。その結果、私たちに対して、先進国産業の過度の温室効果ガス排出と途上国の森林再生とをトレードオフする提案が来ている。それは、より多く電気自動車を組み立てる、またはバイオ燃料をより多く生産する、原子力エネルギー開発を強化する、もしくは世界規模で環境税を引き上げるため、すなわち、金持ちのための成長の経済的ロジックおよび南の天然および鉱山資源の破壊を永遠なものにするすべての措置である。

私たちは明確にこれらの解決策を拒否する。アフリカの人々に、メディアが作り上げ、このシステムの指導者たちによって管理されているインチキを信用しないように呼びかける。私たちの未来は、利益にサービスを提供する技術にあるのではなく、私たちの国々における、ならびに南北間における社会的関係の新たな配置[un nouvel agencement des relations sociales dans nos pays et entre le Nord et le Sud]の中にある。

今まで以上に、私たちは、私たちの生活のために、未来の子供たちのために気候変動と闘わなければならない。私たちの森を守り、平等な水の供給、すべての者のための食料主権およびエネルギー主権のために闘わなければならない。今まで以上に、私たちは、常に自然と共生して暮らしてきた、そして、私たちの森と砂漠にある天然資源および鉱山資源が獰猛に資本主義的に搾取されることによって、殺されている中央アフリカのピグミー族および砂漠の遊牧民族と連帯して闘う必要がある。300年におよぶ奴隷制度、植民地支配、ならびにアフリカ大陸を解放し、アフリカに富の保全をもたらした賢明なアフリカの指導者たちに対する殺戮の時代が終了した今、私たちは、北の諸国が私たちアフリカに対して結果として歴史的に環境債務を負っていることを認めさせるために闘わなければならない。

私たちは、アフリカのすべての地域の労働者、農民、漁民、若者、学生、およびアフリカの民族たちに、大量消費文化と無制限の成長という新自由主義的資本主義を私たちに強制している市場の論理に対して闘うために動員を行うこと、ならびに、社会問題と気候変動こそが、コペンハーゲンで開催されている気候変動会議の討論の中心でなければならないことを要求するよう、呼びかける。

私たちは、現在コペンハーゲンで行われている社会運動の行動および動員を支援し、社会正義と気候の救済のために12月12日のグローバル動員を支持する。
ともに、私たちの、育みを与える、母なる地球を救おう
今こそ、もう一つの世界を!!

ATTACベニン
ATTACブルキナファソ
ATTAC中央アフリカ
APASH/ATTACコンゴ・ブラザビル
ATTACコートジボワール
ATTACガボン
CERIDA/ATTACギニア
ATTACモロッコ
ATTACトーゴ
RAID/ATTACチュニジア

2009年12月11日
posted by attaction at 23:34 | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする