2009年10月05日

G20:危機の規模にまったく釣り合わない決定(ATTACドイツ)

G20:危機の規模にまったく釣り合わない決定
フランクフルト、2009年9月25日

原文

グローバル化に批判的なネットワーク・アタックは、ピッツバーグで開催されたG20首脳会議が公式に閉幕する前にすでに、G20首脳会議は失敗に終わったという声明を出した。「1930年代以降でもっとも深刻な金融・経済危機の原因には取り組んでいない」ことを連邦レヴェル・アタック・コーディネーショングループのデトレフ・フォン・ラルヒャーは確認し、「20もの国や政府の首脳が二日間にわたって協議しながら、経営者に支給されるボーナスのより厳しい規制というのがほとんど唯一の具体的な成果だとするならば、これは悲劇だ。連邦首相アンゲラ・メルケルと財務大臣ペーア・シュタインブリュックは敗者として帰国することになる」と述べた。

デトレフ・フォン・ラルヒャーによれば、経営者に対する報酬の削減は、必要なことではあるが、唯一の対策としては世界的な経済危機の規模と原因にまったく釣り合わない。また、バーゼル?信用リスク管理国際協定にもとづく銀行の自己資本規制を引き受けるというアメリカ合衆国の用意についても同じ事がいえるとして、デトレフ・フォン・ラルヒャーは以下のことを強調する。「自己資本規制はおそるおそる踏み出した正しい方向へのあまりにもちいさな一歩にすぎず、十分なものからはほど遠い。バーゼル?は不十分なものであり、今回の危機を防止することができなかった。必要なのは、バーゼル?の世界的浸透ではなく、新しいグローバルな金融秩序だ」

アタックは、グローバルな取引の不均衡という重要な問題が将来に先送りされたことを批判した。デトレフ・フォン・ラルヒャーによれば、そのうえG20は、今回の危機に関してお金を出さなければならないのはだれかという問題に取り組むことを拒否したのだった――「タックスヘイブンを閉鎖し、ヘッジファンドを規制し、格付機関を監督することにしようという、4月にロンドンで開催されたG20の大法螺声明についてはいうまでもないことだが」

同じくアタック・コーディネーショングループに所属するケルスティン・ザックによれば、金融市場の縮小と監督に向けて真剣に踏み出すことはピッツバーグではなされなかった。また、金融取引税があっというまに議題からはずされたことは、メルケルやシュタインブリュックがアタック設立時の要求をいかに本気で考えてはいないかを示すものなのである。「他の民間諸団体と協力してアタックはユーロ圏での金融取引税導入のための圧力強化に取り組むことになるだろう」とケルスティン・ザックは予告した。

アタックは、銀行・金融当該部門の真の監督と縮小、グローバルな取引・力の不均衡の是正、ならびに全世界における富の公正な分配を三位一体のものとして要求する。今回の危機克服にかかる費用は、自由化された金融市場から危機以前に利益を得た者たちが負担しなければならないだろう。

G20を一種の世界経済政府にしようとする計画をアタックは認めない。必要なのは国連の評価を高めて、加盟192ケ国を危機の解決に参加させることであろう。

問い合わせ先:
*デトレフ・フォン・ラルヒャー、アタック・コーディネーショングループ
*ケルスティン・ザック、アタック・コーディネーショングループ
posted by attaction at 14:44 | 通貨取引税(トービン税)、金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする