2009年07月07日

クーデターに抵抗するホンジュラス人民に支援を

6月28日にホンジュラスで起こった軍事クーデターに対する農民団体、ビア・カンペシナ(ホンジュラス)からのアピールとALBAの声明。


ビア・カンペシナ(ホンジュラス)からのアピール
2009年6月29日、テルシガルパ

軍と強力な反人民的グループによって行われたクーデターに直面して、私たちは次のことを伝えたい。

1 人民抵抗戦線が形成され、市民的・平和的な闘争が憲法に基づく秩序の回復と、ホンジュラスの法律に基づく大統領であるマヌエル・セラヤ・ロサレルの帰国の実現に着手している。

2 クーデターの首謀者たちが強奪した政権を放棄することを求める国際的な連帯が、米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアで広がっている。

3 情報はクーデター派によって統制されており、クーデター派はサンタバーバラ、テグシガルパ、ラセイバ、エルプログレソをはじめ各地で広範な人々が人民の権利を擁護するためにデモを行っている事実を否定し、隠そうとしている。

4 彼らはチャンネル8とチャンネル36を閉鎖し、CNNのスペイン語放送やテレスールを受信できないようにしている。

5 国営放送は、クーデター派に有利な情報だけを報道している。

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 ALBA(米州のためのボリバール・オルタナティブ)の声明
6月29日、マナグア

 6月28日、日曜日の早朝、ホンジュラスの人々がマヌエル・セラヤ・ロサレル大統領によって提案された非拘束的な国民投票(参加型民主主義を強化することを目的としていた)を通じて民主的権利を行使しようと準備していた時に、軍参謀長の命令を受けたと称する覆面姿の兵士の一団がセラヤ大統領の自宅に押し入り、彼を誘拐し、数時間にわたって監禁した後、彼を暴力的に国外へ追放した。

 ホンジュラスの人々はただちに、フランシスコ・モラサン[19世紀前半に形成された中米連邦のリーダー]の伝統の尊厳ある後継者として、全国の多くの都市の街頭や村でクーデターに抗議した。朝の早い時間に、多くの投票場は投票権を行使するために来た何千人もの人々を受け付けた。人々は、大統領が誘拐されたことを知ったとき、街頭に繰り出してクーデターに抗議し、ライフルや戦車に素手で立ち向う勇気の模範を示した。

アメリカ大陸の政府と人民は声を合わせてクーデターを非難し、ホンジュラスの大統領は一人だけであり、政府は1つだけ、すなわちマヌエル・セラヤ・ロサレル大統領の政府だけであることをはっきりと宣言している。われわれは、クーデター直後から世界の他の地域の政府からクーデターを非難する声明が届いていることを歓迎する。

 事態の緊急性に対応するため、ALBA加盟各国政府はただちに臨時の大統領評議会を開催した。ホンジュラスにおけるクーデターを敗北させるため、モラサンの伝統を受け継ぐ勇気ある人々を支援するため、そしてマヌエル・セラヤ・ロサレル大統領を無条件で、法律に基づくその職権に復帰させるための強力な行動に合意するためである。

 このクーデターが起こった背景の分析に踏まえて、また、国際法や多国間協定、およびわれわれの国とホンジュラス政府との協定に対する侵害の重大性を考慮して、さらに、自己を国際社会において承認させようとする独裁政権を絶対的に否認するという観点から、ALBA加盟国はマヌエル・セラヤ・ロサレル大統領の合法的政権が再確立されるまで、われわれの大使を召還し、テグシガルパには最小限の外交代表を残すことを決定した。

 われわれはまた、セラヤ大統領によって任命された外交官のみを、われわれの国におけるホンジュラスの外交代表として認める。いかなる状況の下でも、われわれは簒奪者によって任命されたいかなる者をも承認しない。

 アメリカ大陸におけるさまざまな地域統合機構の正式加盟国として、われわれはUNASUR、SICA、CARICOM、リオ・グループ、国連およびOASの友邦国に対して、ホンジュラス人民を蹂躙する行動を行った者たちを私たちと同様の方法で遇することを呼びかける。

 われわれはまた、抵抗の行動を続けているホンジュラスの勇敢な人々を支援するために、継続的な警戒態勢に入ることを宣言する。われわれはホンジュラス憲法第2条および第3条を想起する。

「第2条 主権は人民にあり、代議制によって行使される国家のすべての権限は人民に由来する。人民の主権はまた、国民投票や住民投票を通じて直接的な形式で行使されることもできる。人民の主権を代替したり、法律で定められた権限を簒奪することは国家に対する裏切りの犯罪とみなされる」

「第3条 いかなる者も、権限を簒奪した政府、または軍事力によってもしくは憲法および法律の規定に違反するまたはそれを否定する手段もしくは手続きによって政府機関または公職に就いた者に服従する義務はない。そのような機関によって承認された行為は無効である。人民は憲法に基づく秩序を擁護するために反乱をおこす権利を有する」

 われわれはまた、支配の試みに直面している人民の抵抗および反乱の行動を支持している国際法の原理を想起する。われわれはホンジュラスの教員、労働者、女性、若者、農民、先住民、誠実な事業家、知識人、その他の社会構成員に対して、われわれが力を合わせて、フランシスコ・モラサンを継承する勇敢な人々に自らの支配を押し付けようとするクーデータ首謀者たちに勝利することを保証する。

 クーデターを指揮しようとしている者たちは、自分たちの支配を押し付け、国際社会における公正を嘲笑することは不可能であることを知るべきである。彼らは遅かれ早かれ敗北する。ホンジュラス軍の将官および兵士たち、われわれはあなたたちに行動を正し、ホンジュラスの人々、および軍最高司令官たるホセ・マヌエル・セラヤ・ロサレル大統領に服従することを呼びかける。

 ALBA加盟諸国は、アメリカ大陸諸国の政府、および国際法の遵守を保証する種々の機構と協議しながら、現在行われてるこれほど重大な違法行為や犯罪が処罰を免れることがないように、措置を検討しつつある。

クーデターの首謀者たちに開かれている唯一の道は、現在の計画を中止し、ホセ・マヌエル・セラヤ・ロサレル大統領をただちに、安全に、無条件に、憲法に基づく彼の権限に戻すことである。

 ホンジュラスはALBAの正式加盟国であリ、その他の地域統合機構や多国間機関の構成国でもあり、それらの加盟国であるためには人民の主権および憲法の尊重が求められている。クーデターによってこれらの基本的条件が侵害されているにもかかわらず、ALBA加盟諸国政府は、セラヤ大統領の下で締結されたすべての国際的協力のプログラムを継続することを決定した。

われわれはまた、すべての多国間機関および地域統合機構において、ホンジュラスにおける憲法に基づく秩序の即時回復に寄与するために、懲罰的制裁を実施することを提案する。これはホセ・マルティ[19世紀後半の独立運動のリーダー]がわれわれに教えた行動原則、つまり「一人一人が自分の義務を果たすなら、誰も私たちを打ち負かすことはできない」を実践することでもある。

 ALBA加盟諸国は、アメリカ大陸のすべての政府と共に、ホンジュラス人民の法秩序を再確立しマヌエル・セラヤ・ロサレル大統領の地位を回復するための闘いを支援するために、このほかの共同の行動について検討することを宣言する。

 アメリカ大陸の人民の歴史的闘争から200年を経て、自由人だったホセ・セサール・サンディーノ、フランシスコ・モラサンの永遠の模範に従い、解放者シモン・ボリバルの言葉に忠実に、われわれはホンジュラス人民や世界の人民と共に勝利を確信している。なぜなら「世界のすべての、自由のために闘った人々は、最後には暴君を一掃してきたからである」。

6月29日、マナグア
ALBA大統領評議会
posted by attaction at 23:53 | 反戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする