2020年09月20日

ATTAC首都圏 小倉利丸さん連続講座:「経済」の呪縛からの解放――コロナ・パンデミックのなかのパラレルワールド

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ATTAC首都圏 小倉利丸さん連続講座
テーマ :「経済」の呪縛からの解放――コロナ・パンデミックのなかのパラレルワールド


政府やエコノミスト、財界から経済学者に至るまで、彼らが前提している「経済」の背景にある資本主義理解の基本的枠組みの問題を、浮き彫りにします。「経済」の言葉に込められた意味の罠に気付き、彼らのいう「経済」からの解放なくして、生存の権利も獲得できないということを、そもそもの支配的「経済学」のはじまりに立ち帰り、マルクスの資本主義批判の経済理解と比較しながらながら考えます。

■日時 10月6日(火) 19時から
■開催方法
オンライン(18時30分にATTACのメーリングリストに会議室アクセス情報を流します)
■参加費
500円(カンパも歓迎)
■振込先
郵便振替口座 00150-9-251494
加入者名:「アタック・ジャパン」
■事前にレクチャーの音声データを公開します
講座の数日前には、話しの内容をネットに公開し、若干の文章を掲載します。(下記)
https://archive.org/search.php?query=creator%3A"ATTAC首都圏連続講座"

あらかじめご自分の都合のよい時間に聞いていただけるようにします。6日には、その概要や補足の話をした上で、参加された皆さんからの質問や意見などの時間をなるべく多くとれるようにします。

(内容の説明)
自分たちが生きている世界の他にも世界がある....という「パラレルワールド」は、SFの物語の定番のひとつですが、実際に、私たちが暮しているこの社会そのものがパラレルワールドといっても過言ではないというと、まるで陰謀論のようないかがわしい匂いがしてしまいます。このいかがわしいパラレルワールドが今回の講座のテーマです。

ここでいうパラレルワールドとは「経済」と呼ばれる世界でのこと。ほぼ毎日、コロナ対策と経済とのバランスをどのようにとるのかがニュースになっていますが、政府やメディア、あるいは主要な経済学者たちが口にする「経済」の世界は、実は、私(たち)が生きている「経済」の世界とは同じではないのです。一方に、人類の未来を資本主義市場経済の繁栄として描くことが可能だとみなす経済の世界があります。そして、他方に、資本主義市場経済に人類の未来を委ねることはできないと考える経済の世界があり(私はこちらの世界に住んでいます)、この二つの世界は決して重なることのない世界でありながら、この二つがともに、今現在の「経済」の世界を形成しています。後者の世界を体系的に提示した最初の人がカール・マルクスになります。

政府やエコノミスト、財界から経済学者の大半までが前提にしている資本主義経済理解の基本的な枠組みと、マルクスが描き出した資本主義経済に対する批判的な考え方との間には、和解しがたい理論的対立があります。この対立は、マルスクが『資本論』を書いた19世紀後半の時代から現在に至るまで、すっと続いているものです。マルクスも支配的経済学も市場、商品、貨幣、資本、労働、価値、価格、金融などなどの概念を用いて理論を構築します。しかし、これらの概念のどれひとつをとっても、その定義は全く異なるのです。商品の価格が決まるメカニズムの説明も最初から最後まで異なります。たとえば、その典型的な例が、商品の価値(価格)決定メカニズムの説明でしょう。マルクスは労働価値説をとりますが、支配的経済学はこの考え方を根底から否定します。だから支配的経済学では、階級という観点は重視されませんし、資本の利潤の源泉は、労働に根拠があるとも考えません。こうした支配的な考え方を前提にして、政府の経済統計データや政策が策定され、財界の価値観が構築され、証券市場の売買行動があり、メディアの経済報道があるのです。

支配的経済学の理論には、労働に対するイデオロギー的な否定を科学的な装いで正当化しようとする無意識の傾向があります。労働者の労働の意義を認めてしまうと労働運動を正当化してしまい、資本の労働者への支配の正統性がゆらぐからです。やっかいなのは、支配的経済学が荒唐無稽なでフェイクなわけではなく、科学や学問の体裁をとって多くの人々がこれを信じて、なおかつ行動しているというところにあります。数千年にわたり神という虚構を真実とみなしてきたように、あるいは人種や性などの偏見を正しい態度だとみなしてきたように、社会は、人々の間違った理解に基く行動を正すことなく受け入れることができてしまいます。これが自然科学の世界と異なるところです。そして、「経済」もまた、これらと同様に、科学や学問の体裁をとりながら、虚偽意識を正当化する世界を構築してきたのです。他方で、社会に批判的な人々は、支配的な世界が構築する虚構や虚偽意識とは別の理解をとり、別の理解に基づいて行動します。支配的な世界と、これとは相容れない世界の、この二つの世界のぶつかりあいのなかで社会が軋むことになります。(実は、ジェンダーやエスニシティという条件から生み出される世界のようにパラレルな世界はもっと他にもいくつもあり、世界の軋みはもっと複雑です)

今回の講座では、このパラレルワールドの一端をのぞいてみることにします。具体的な素材として、かの有名なノーベル経済学者で、元世銀副総裁、IMF批判でも知られるスティーグリッツの経済学の教科書の冒頭を紹介して、マルクスの考え方と何がどう違うのかを話します。支配的な経済学の考え方を知ることは、まさに敵を知ることであって、これなくして資本主義批判はありえないといえます。そして、この支配的な経済の世界の支配がもたらす憂慮すべき事態について考えます。

もうひとつは、実証主義の問題です。支配的な経済学は、統計データを使って、あたかも事実によって理論の正しさを証明できるかのように振る舞ったり、逆に、理論を現実の政策に応用してみせたりしながら、経済の世界を支配しています。理論の正しさがデータで実証されるという考え方が根強くあります。社会をありのままに理論として写しとることが可能であるという考え方は、分かり易い反面、間違ってもいます。社会の本質や社会がかかえる問題の本質がどのようなものかは、実証可能なデータの世界のなかにはありません。たとえば、マルクスの搾取の理論は実証主義では証明することは不可能な仕組みをとっています。搾取理論の基本をなすマルスクの労働概念、たとえば抽象的人間労働とか剰余労働といった概念は、実証とは別の次元で構築されています。マルクスは意識的に実証主義的ではない方法で資本主義を批判したのです。この19世紀後半の時代は、同時に、写実主義とは真逆な表現が芸術の世界に登場したり、フロイトのように、実証しえない「無意識」(今にいたるまで「無意識」が人間の脳のどこから生み出されるのかは実証されていない。だからこれを認めない精神医学が支配的でもある)を見出したり、という時代でもあり、これ以降、社会に対する批判的な理論が果すべき課題は、現実を忠実に表現することとは別の次元で、現実の本質を明かにする行為となったのです。

では、マルスクの考え方で十分なのかどうか。私はそうは思っていません。とくに、資本が生み出す「欲望」や将来の理想を資本主義のなかに抑え込む仕掛けや労働者をナショナリズムの価値観に縛って階級意識を剥奪するイデオロギーのメカニズムとかは体系的には分析されていません。ジェンダーとか家事労働、エスニシティや環境の問題もそうです。資本主義における「搾取」という課題をこうした領域に拡げることなしに、資本主義を否定した次の社会が基本的に実現すべき枠組みも十分とはいえないだろうと考えています。このことを最後にお話します。
posted by attaction at 03:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『共産党宣言』と現代世界──疫病、グローバリゼーション、永続革命(森田成也さん講演録)

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「8・18attacウェビナー:妖怪が世界を徘徊している ――― コロナ危機という妖怪が」の講演録に森田成也先生が大幅に加筆した『共産党宣言』と現代世界──疫病、グローバリゼーション、永続革命──の全文をこちらにPDFファイルで掲載しました。以下は各章のタイトルと見出しのみです。「おわりに──ユートピアの復権」のみ全文掲載しました。(注は省略)


『共産党宣言』と現代世界
――疫病、グローバリゼーション、永続革命――

森田成也


【解題】本稿は、2020年8月18日にATTAC Japanの主催で行なわれた学習会で行なった講演に加筆修正をしたものである。当初は対面式で4月に開催する予定だったが、コロナパンデミックのせいで開催できなくなり、8月になってからオンラインで行なった。当初、「4」は単なる補論として話さない予定だったが、改めて「4」の部分を書き下ろして収録しておいた。

 なお、この講演の「1、マルクス&エンゲルスと疫病の政治経済学」は、後に、独立論文の体裁に修正したうえで、『科学的社会主義』2020年10月号の「エンゲルス生誕200周年」特集に「マルクスの先導者としてのエンゲルス――疫病、都市、住宅」として寄稿した。

はじめに――4つのテーマ、2つのポイント
1、マルクス&エンゲルスと疫病の政治経済学
  近代的疫病の3つの条件と「原理」と『宣言』
  エンゲルス『労働者階級の状態』における都市、住宅、伝染病
  エンゲルスから学んだマルクスの『資本論』
  第1次世界大戦におけるスペイン風邪の蔓延
  新自由主義的グローバリゼーションと現代の感染症


2、『共産党宣言』と資本のグローバリゼーション
  『共産党宣言』における資本の世界的拡張過程の記述
  「原理」と『宣言』における世界市場と大工業
  ローザ・ルクセンブルクの『資本蓄積論』における継承と発展
  「帝国主義の最も弱い環」で起こったロシア革命
  第2次グローバリゼーションから第3次グローバリゼーションへ
  冷戦崩壊後の新自由主義的グローバリゼーションと中国経済


3、『共産党宣言』と3つの永続革命論
  3つの永続革命論
  『共産党宣言』は単線発展史観か?
  「原理」と『宣言』における差異
  1848年革命におけるマルクスとエンゲルスの急進化
  1849〜50年前半における三重の意味での永続革命論の成立
  ルイ・ボナパルトのクーデターと戦術的永続革命論の克服
  1905年革命における2つの永続革命論の再生
  1917年革命の教訓
  グラムシ「獄中ノート」における2つの永続革命論
  ソ連東欧崩壊後における永続革命論の意義


4、『共産党宣言』とプロレタリアートの変革能力
  『共産党宣言』と階級闘争
  歴史が示した産業労働者階級の変革能力
  ロシア革命から戦後へ
  現代における展望


おわりに――ユートピアの復権

 ATTACは「もう一つの世界は可能だ」というものを重要なスローガンに掲げて結成された国際組織ですから、そこに絡めて、最後のまとめの話をしたいと思います。

 マルクスもエンゲルスも未来社会の青写真を具体的に描き出すことを禁欲したというのはよく言われる話ですが、しかしながら、「共産主義の原理」をよく読むと、エンゲルスはかなり未来社会について具体的に書いていることがわかります。それに対して『共産党宣言』では、そうした未来社会にかかわる部分はことごとく省かれており、かろうじて、「諸階級と階級対立をともなう古いブルジョア社会に代わって、各人の自由な発展が万人の自由な発展の一条件である協同社会(アソシエーション)が登場する」(92頁)とあるだけであって、それが具体的にいかなるものなのかについては何も書かれていません。「共産主義の原理」と『共産党宣言』との差異はいろいろとありますが、未来社会の具体性についての記述の有無という点も差異の一つです。この点からしても、マルクスの特徴ないし独自性をその「アソシエーション」論に求めるのが的外れであることがわかります。

 いわゆる空想的社会主義は未来社会像についてできるだけ詳しく描き出し、それを実際に小コロニーや共産主義的アソシエーションとしてどこかの空間に建設することを通じて実践することに重きを置いていました。マルクスとエンゲルスは、そうではなく、資本主義の現存秩序をそのままにして、その隙間に共産主義コロニーを実験室的につくってもあまり意味はないのであって、労働者階級自身がその団結と階級闘争を通じて、そして最終的には国家権力の獲得と社会革命を通じて、資本主義システムそのものを廃絶しなければ、そしてそれを通じて階級そのものを廃絶しなければ、共産主義的な「協同社会」は実現しえないということを強調したわけです。

 とはいえ、エンゲルスは未来社会についてもある程度具体的に(もちろん観念的な理想像としてではなく、現在の資本主義が作り出しつつある物質的諸条件にもとづいて予想可能な範囲において)描き出すことは、労働者を共産主義的な方向へと導く上で有益であると考えて、「共産主義の原理」ではそれなりにその点についても論じています。しかし、マルクスはもっと徹底していて、『共産党宣言』では先の「各人の自由が……」云々に見られるようなごく原則的で抽象的な一句を除いては、未来社会について語ることを禁欲しました。

 というのも、どんなに想像力豊かな人でも、結局はその人の個性や環境、その人が生きている時代の技術や文化によって根本的に制約されていて、何十年もすればまったく凡庸で的外れなものに見えてしまいます。たとえば今日、インターネットがこれほど発達して、世界中の情報にアクセスしたり、あるいはまったく別の場所にいて会議をしたり、ある情報が瞬時に何百万人もの人に共有されたりということは、インターネットのない時代にはまったく予想不可能でした。古いSF映画などを観ますと、火星に基地を作ったり、空中を車が「走る」ことは想像できても、インターネットはまったく登場しないわけです。ですから、未来社会についてあれこれ具体的に思い描いても、あまり意味はないということになります。

 しかし、にもかかわらず、あるべき未来社会、「もう一つの世界」について、創造的想像力をめぐらせること、そして場合によっては一定の範囲内でそれを部分的に実現することは、歴史においてしばしば重要な変革力を発揮してきましたし、今後もなるだろうと思います。共産主義的コロニーではなく、むしろ資本主義の真っただ中でつくり出された労働組合や民主主義的結社や協同組合等々は、未来社会の萌芽であるし、その中で人々が経験する同志的で友愛的な人間関係がもたらす感動は、労働者の変革能力を陶冶するものでもありました。何より、若きマルクス自身が――「経済学・哲学草稿」で少し触れているように――フランスの共産主義的労働者が作り出していた人間関係(結社、団結)に感動し、労働者の自己解放能力に確信を持つようになったのです。また、実際には内実は官僚化されていたとはいえ、ソヴィエト労働者国家がこの世界に実在していたことは、世界の多くの人々を鼓舞する役割を果たしました。このように、歴史的な想像力と地理的なその(部分的)実現形態とはともに、社会の進歩的変革に寄与するものです。

 実を言うと、私はいま国学院大学で経済原論を教えていますが、コロナ禍のせいで対面式授業がなくなったので、授業のために私が作った教材を読んでもらい、私が教材の最後に出した課題についてレポートを書いてもらうというパターンで授業をやっているのですが、いちばん最後の授業で出した課題は、資本主義は持続可能なシステムと思うかというものでした。そうすると、意外なことに、資本主義は持続可能なシステムだとは思わないという回答が多かったのです。もっとも、これはマルクス経済学の授業ですし、授業の中でさんざん資本主義の問題性について語ってきたわけですから、ある程度、教師の望む回答を学生の側がするのはわかります。しかし、それでも、現在の社会的雰囲気の中で、資本主義を結局は肯定する意見が多いのかと思いきや(もちろんそういう意見もありましたが)、資本主義の持続可能性を否定するレポートがかなり多かったわけです。

 しかし、資本主義が持続可能ではないとしたら、ではどのような社会システムがそれに代わらなければならないのかとなると、それについて書いている人はほぼ皆無でした。そこにはやはり、いわゆる「現存社会主義」の堕落と崩壊という負の歴史という問題もあるでしょうが、同時に、ユートピアの不足という問題も痛感しました。搾取と略奪のシステムに代わる「もう一つの世界」とは具体的にどのようなものなのかについて語るのをわれわれが禁欲しすぎたために、人々は資本主義に代わる別の社会、「もう一つの世界」をいっこうに想像できないわけです。いくら『共産党宣言』を読んでも、いくら『資本論』を読んでも、いくつかの抽象的な文言以外には、未来社会に関する話はまったく出てこないのです。経済原論の授業でいくら資本主義の犯罪性について力説されようと、その持続不可能性についていくら説明されようと、じゃあ、資本主義に代わる社会システムとはいったいどういうものなのかがわからないかぎり、資本主義を変えようという意欲も、そうした努力の現実性も出てきません。人は、目の前にあるもの(それがどれほどひどいものであれ)に代わる何かを想像できないかぎり、目の前にある既成秩序に従うものです。資本主義がどれほどひどくても、それに代わるシステムが思いつかないのであれば、資本主義の枠内で何とかやっていくしかないとなってしまうわけです。

 たとえ現在の技術手段や文化的偏見に制約されながらも、われわれは資本主義に代わる社会システムについて、その基本原理だけでなく、その実体的様相についてももう少し具体的かつ魅力的な形で描き出す努力を、みんなが知恵を出し合ってする必要があるだろうと今は思っています。

(2020年8月18日講演)
(2020年8〜9月加筆修正)

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2020年08月01日

【8・18attacウェビナー】妖怪が世界を徘徊している――コロナ危機という妖怪が(森田成也さん講演会)

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【8・18attacウェビナー】 
妖怪が世界を徘徊している ――― コロナ危機という妖怪が

おはなし 森田成也さん
    『共産党宣言』(光文社古典新訳文庫)訳者

日 時 :18日(火)19:00〜21:00
参加費 :500円
主 催 :ATTAC Japan(首都圏)
申し込み:attac-jp@jca.apc.org (8/17までにご連絡ください)

※JitsiMeetを使ったウェビナーになります。パソコン、スマホからの参加になります。事務局から折り返しのメールで参加費の振込先、参加方法などをご連絡します。


妖怪が世界を徘徊している ――― コロナ危機という妖怪が。

このコロナ危機は資本主義の二つの大国をはじめ世界中に襲いかかり、いまも危機を拡大しています。

グローバル化がもたらした世界規模の開発や交通や流通を通じてコロナは拡散しましたが、このような形でグローバル経済がストップするとは誰が予想できたでしょうか。コロナ危機はさまざまな矛盾を明らかにしました。利潤最優先の経済システムは自然と命の尊厳と対立すること、労働者が働かなければ経済がストップすること、資本主義の活動が気候変動を悪化させてきたこと、労働力を再生産するホーム(家庭)がシェルターにも監獄にもなること……。

日本政府の「コロナ対策と経済回復の両輪」という無茶ぶりを横目に、世界では「グリーンリカバリー(緑の回復)」や「ビルドバックベター(より良い復興)」が叫ばれています。不名誉な化石賞を受賞した日本政府と経済界ですらコロナ危機をきっかけに顕在化した化石燃料への依存からの転換に踏み出しています。

新自由主義グローバリゼーションに抗うattac運動が始まってから20年以上が経過しました。「反グローバリゼーション運動」と呼ばれたこの運動は「もうひとつの世界は可能だ!」というスローガンを掲げる「オルタ(別な)グローバリゼーション運動」を目指してきました。

しかしウィルスという古くて新しい「妖怪」の登場によって、人種や人権、環境問題における「排外的反グローバリゼーション」がさらに変異して生命と尊厳をも排除する「スーパーウィルス」という、とんでもない「妖怪」となって世界を徘徊しています。世界的金融緩和で危機は先送りされているだけで、コロナ後には経済停滞の巨大なツケを人々に押し付ける動きが加速するでしょう。

いまこそ、鉄鎖以外に失うもののない、世界を獲得しようとした元祖「妖怪」の出番です。命を犠牲して経済回復を図るソーシャル・ディスタンスに対して、まったく異なった価値に基づいたソーシャリズム・ディスタンスが必要です。

資本主義グローバーリゼ―ションを解き明かし、その後の世界を震撼させた『共産党宣言』(1848年)。その新訳を今年2月に光文社古典新訳文庫から出版された森田成也さんを迎えてお話を聞きます。

◎『共産党宣言』マルクス・エンゲルス著、森田成也訳、光文社古典新訳文庫
https://www.kotensinyaku.jp/books/book319/
posted by attaction at 02:16 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月07日

ロックダウンと規制解除 ── 残るも地獄、去るも地獄の資本主義:権利としての身体へ(ATTAC首都圏オンライン講座 第2回)

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ATTAC首都圏オンライン講座 第2回
ロックダウンと規制解除 ── 残るも地獄、去るも地獄の資本主義:権利としての身体へ


おはなし 小倉利丸さん

●音声データをあらかじめ公開しています。
前回同様、私の話は下記に音声データとしてアップしてありますので暇なときにお聞きください。60分ほどです。間に一回休憩の音楽があります。
https://archive.org/details/20200707-attac-kouza

(その他、オンライン議論への参加方法、代金支払い方法などは、「講座概要」の次にあります)

【講座概要】

ロックダウンと規制解除 ── 残るも地獄、去るも地獄の資本主義:権利としての身体へ

今日のテーマは、なぜ市場も政府も新型コロナ、COVID-19パンデミックに十分に対応できずに、感染の拡大を阻止できないのか、という問題を、政策レベルの問題ではなく、資本主義のメカニズムとの関係で捉えかえしてみることに主眼を置く。

オルタナティブの回路を閉ざさないために

緊急事態宣言の解除から経済再開への転換は、資本がもはや運動の停止に耐えられなくなった証拠でもある。人々のリクスへの不安と経済的な困窮による不安がここでは両天秤にかけられている。感染リスクに対して経済的困窮のリスクが相対的に高まることによって、人々のリスクと安全の主観的な閾値がリスクを許容する方向に移動しはじめているが、これを誘導したのが資本と政府の「経済」という脅し文句だ。感染リスクを最小化するために必要な自主的な隔離に伴う経済的な損失を補うに十分な経済的な保障をせず、自営業者や中小零細企業を盾にして経済再開の圧力をかけてきた資本と、この資本と運命共同体でもある政権とは、隔離政策がめざしたパンデミックの完全な収束あるいは「アンダーコントロール」状態の失敗から「with コロナ」へと方針を転換して、人々にコロナのリスクを受けいれさせうるような感情へと誘導しつつある。

経済的な危機は労働者の貧困と生存の危機をもたらすから、労働者は生存に必要な所得を獲得せざるをえず、資本のいいなりになる選択をさせることで資本の労働者への支配を強化するわけだが、労働者が資本への依存を拒否して別の生存手段を獲得できてしまった場合、この資本による制御は有効性を削がれる。労働者が団結して資本と対峙したり、失業と貧困による生存の危機に対して、資本に依存しない自立を可能にするオルタナティブな経済基盤を準備することによって、この資本の目論見を挫くことが可能になる。

この民衆の自立に対して、政府もまた資本を支える方向で、民衆の自立を阻止します。政府は財政支出を通じて、失業や貧困への補償を約束したり、公共投資によって雇用の削減を抑制し、景気を刺激するといった政策をとることによって、オルタナティブへの回路を塞ごうとする。政府は労働者を資本の支配の下に再度統合するための政治的な役割を担う。人口の大半は、こうして労働市場で<労働力>を供給するシステムに縛られ続けることになる。この資本と国家の利益を、国民国家の体制は「国民」が全体として一致協力して、感染防止の生活規範に従うことを正当化し、この全体への同調だけが唯一のパンデミック対策であると主張します。民衆の「夢」を実現性のない妄想の類として否定するわけですが、こうした全体を一体のものとするシステムの傾向は現代における全体主義といっても差し支えないものだ。

わたしたちは、こうした全体への同調の背後に、資本主義を支える市場と国家の限界と民衆への犠牲の転嫁のメカニズムがあることを理解することが必要だ。

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話のポイント

ロックダウンと経済優先政策に共通する不安の政治学
不安感情について
知る権利としての検査
市場は本質的に不平等な制度である
(休憩:music Des+karadas "Antifascista")
市場経済による二つの危機への対応
COVID-19による危機に内在する資本主義に共通する制度の限界
おわりに:オルタナティブの回路を閉ざさないために
(music HK "Salam alaykoum")

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オンライン議論、代金支払い方法などについて

●オンラインの講座開催の日時
この音声データをお聞きになった上で、下記の時間にオンラインでの議論。質疑の時間を設けます。発言されたい方、質問のある方などご参加ください。

7月7日(火)19時から20時30分ころまで

●参加方法
音声データをアップしているサイトに18時半以降掲示します。
https://archive.org/details/20200707-attac-kouza

●参加費
後払い(もし気に入れば)
今回の講座について、参加してよかったとお考えの方は、参加費500円をお振込ください。カンパもお寄せいただけるとたいへん有り難いです。

振込先 :郵便振替口座 00150-9-251494
加入者名:アタック・ジャパン

申し訳ありませんが、振込手数料は負担してください。
よろしくお願いします。

●オンライン会議について
オンライン会議ではjitsi-meetを使います。パソコンからアクセスする場合は特別なソフトや登録などは不要です。(スマホの場合はアプリが必要になります)オンラインの講座は、原則としてカメラとマイクを切った状態での参加をお願いします。発言されるときだけカメラとマイクを入れていただきます。ラフなスタイルで食事しながらでも構いません。カメラに映りませんから。

●参加に必要な器材
最低限、インターネットに繋がるパソコンがあればチャットでの発言ができます。
パソコンにマイクがあれば口頭での発言ができます。
スマホでカメラとマイクが使えるものがあれば発言ができます。スマホでもマイクとカメラを切っていただきます。

ブラウザ
Chrome,Chromium,Brave,Firefox,Microsoft Edge(最新バージョン),Operaなど。一部対応しないブラウザがあります。

オンラインでの参加に際しての注意事項などは当日ご説明します。

下記にjitsi-meetのマニュアルがあります。
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/QMPfEBrXmtCRqB4
スマホ
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/ir7BAabQ6YbQi9S

posted by attaction at 10:21 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月30日

香港:抗爭之火很難收回,下一次會燒得更烈/闘いの炎は消えず、次の炎はさらに激しく

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抗爭之火很難收回 下一次會燒得更烈
闘いの炎は消えず 次の炎はさらに激しく


七一致辭 7・1 メッセージ

香港從去年開始燃燒至今的反送中運動,是多年的政治和社會因素的累積。回歸後,香港人多年爭取雙普選的意志在2014年的雨傘運動後再也無法被壓制。曾經有不少人說過雨傘運動是失敗的,但2019年的反送中運動證實了社會的覺醒是一個累積的過程,並不會那麼容易被磨滅。

香港で去年から始まり現在も激しく燃え上がっている逃亡犯送還条例反対運動は、長年のあいだ政治と社会に蓄積されてきた問題が表面化したものです。返還後、香港人が求め続けてきた行政長官と立法議会の普通選挙を実現するという意志は、2014年の雨傘運動によってさらに確固たるものになりました。雨傘運動は失敗したという意見もかなりありましたが、2019年の運動は、社会の覚醒が運動の蓄積の過程であり、それはそう簡単には失われるものではないということを明らかにしました。

反送中運動經歷了大量示威者被捕、司法淪為對付抗爭者的政治工具、國安法的到來,部分示威者之間又開始出現了疲憊感。但我想再次以雨傘運動後的經驗提醒大家,不要那麼悲觀。儘管最近大型的示威場面減少了,但只要有耐性守住初衷,我們總能等到下一次的民間力量再次的爆發。2019年以前,香港街頭從未出現過百萬人的場面,被點起的抗爭之火已經很難收回,下一次會燒得更烈。

逃亡犯条例反対運動は、デモ参加者の大量逮捕、司法が敵対勢力への政治的道具と化し、そして国家安全法の到来という経過を経てきました。一部のデモ参加者のなかには疲労感も出始めていますが、みなさん、雨傘運動以降のことを思いだせば、それほど悲観的になる必要もとおもいます。大規模な行動は減ってしまいましたが、初心を忘れずに運動を継続すれば、いずれの日にかまた民衆の力が爆発するでしょう。2019年以前は香港で100万人を超えるようなデモはありませんでした。いったん火の付いた闘いの炎は消し去ることはできません。そして次の炎はさらに激しく燃えあがるでしょう。

面對暴政,冷靜沉著永遠是首要的。在這一場仗裡,很多從未有政治經驗的香港人第一次走上了街頭,要學習和共同成長的路還很漫長。這段時間,我們看到香港人的衝勁和毅力,同時也看到很多不完美的地方。在反送中初期,我們曾經在“兄弟爬山”的號召下發揮了團結包容的力量,包括對新移民和大陸手足。

暴政をまえに、冷静に落ち着くことこそが、いつの時代でも必要です。今回の運動では、初めて街頭に出たという政治的経験の少ない香港人がたくさんいました。闘いから学び共に成長する道は長く険しいでしょう。この運動は香港人の激しい闘争心や断固たる意志を示しました。同時に多くの欠点もみられました。昨年の運動がはじまったときには、「みんなで一緒に乗り越えよう」というスローガンで団結力と包容力をしめしました。そこには中国からの新移民や中国国内の仲間も含まれていたからです。

但在武漢肺炎爆發後,少部分的右翼份子趁機煽動排斥新移民和中國人的情緒,希望借助全球在疫情下排華的情緒去達到撼動中共政權的目的。某些新移民和大陸手足因此感受被排擠在群體之外,對此,我們深感失望。“兄弟爬山”背後隱藏的左右翼的政治形態的拉扯,來到這個時候終於還是要面對的。美國的Black Lives Matter運動,香港右翼再次企圖以荒謬的“敵人的敵人就是朋友”這種簡單二分化的論述,去說服香港示威者拒絕和美國示威者站在同一陣線。這再次讓我們感到失望。

しかし武漢発の新型コロナの感染拡大を契機として、一部の右翼が新移民や中国国内の仲間を排除する雰囲気を扇動し、世界的な感染拡大のなかで広がる嫌中意識を利用して、中国政権に圧力をかけようとする動きがありました。それによって一部の新移民や中国国内の仲間たちは運動圏から排除されることになりました。私たちはそのことを大変残念に思っています。「みんな一緒に」というスローガンの背後に隠されたイデオロギーによる引き回しは、いまこの時にこそ直視しなければならない問題になっています。アメリカのブラックライブズマター(黒人の命は大事だ)運動についても、香港の右翼はまたしても「敵の敵は味方だ」(中共の敵のトランプは味方で、それを攻撃するブラックライブズマターは間違っている)という単純な二分法的によって、香港人がブラックライブズマターに連帯する道を閉ざそうとしたことを、私たちは残念に思います。

儘管在這場右翼主導的社會運動裡,左翼的聲音一直非常薄弱。但我們絕對堅持與世界各地受壓迫的人民站在同一陣線。過去這一年,相比很多地方同樣水深火熱的弱勢群體,比如羅興亞難民,香港人得到的國際關注已經很多。我們要記得這份恩惠,同時懷抱同理心去回報同樣是受害者的世界各地的群眾。我們的盟友,永遠都應該是群眾,而不是任何一個政權。目前無論是在香港或是美國,企圖為Black Lives Matter和反送中運動做鏈接者都在兩地遭到抹K和中傷,但無國界社運會堅持做對的事,召喚大家不要被恐懼、哀傷、情緒所左右。只有維持理性,懷抱同理心,香港人才有可能繼續獲得世界各地的支持,達到長遠的勝利。

右翼がイニシアチブをとるこの社会運動のなかで、左翼の声は非常に弱いものです。しかし私たちは世界各地で抑圧される民衆の側に立つというスタンスを堅持します。この一年のあいだ、たとえばロヒンギャ難民たちのように、世界各地で悲惨な状況に置かれた人々にくらべ、香港に対する国際社会の関心はきわめて大きなものでした。わたしたちは自分たち受けた過分な恩恵と同じように、私たち自身も、世界各地で被害を受ける民衆に関心と共感を持ち、支援することを忘れてはなりません。私たちが盟友とするのは民衆であり、どこかの国の政府ではありません。いま香港やアメリカでは、香港デモとブラックライブズマター運動をつなげようとする人々にレッテルを貼り、中傷しようとする動きがありますが、私たち「無國界社運BORDERLESS MOVEMENT」(ボーダレス・ムーブメント)は正しい取り組みを放棄することなく、人々に対して、恐れたり落胆したりせず、一時の感情に流されないよう呼びかけていきます。理性を維持し、共感を抱くこと、これこそ香港人が今後も世界からの支援を獲得するために必要なことであり、遠い将来の勝利への道です。

最後,請容許我代表香港人感謝日本朋友對我們的支持。希望以後我們有機會將日本同樣需要被關心的議題,如沖繩美軍基地的抗爭,帶給香港人。慚愧地,目前我們在這方面做得不好,還有很多努力的空間。感恩日本及世界各地的朋友願意與我們同行。

最後になりましたが、日本の友人たちによる支援に感謝します。たとえば沖縄の米軍基地に対する闘いのように、日本でも同じように国際的な関心が必要になるテーマを香港にも伝えていきたいと思います。残念なことに私たちの力は微力であまりお役に立てませんが、努力したいと思います。日本と世界の友人たちが私たちとともにあることに感謝します。

陳怡(チェン・イー)、區龍宇(アウ・ロンユー)およびBORDERLESS MOVEMENT一同

無國界社運BORDERLESS MOVEMENT https://borderless-hk.com/
posted by attaction at 20:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

★民主人權無國界變革香港、中國、日本和世界的站街宣傳行動

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★民主人權無國界 變革香港、中國、日本和世界的站街宣傳行動

◎2020年日(三)19點鐘〜20點鐘(小雨无阻)
◎香港経済貿易代表處(九段下、市ヶ谷地鐵站10分 地圖
◎主辦 Fight for Hong Kong 2020
(聯繫團體 attac首都圏 http://attaction.seesaa.net/


7月1日----自1997年主權移交以來,香港人每年都堅持遊行。

1997年,港英政府正式解散的第一天,香港人抱著期待和不安的心情走上街頭,遊行隊伍高舉「建設民主中國」的標語。

2003年,戰勝非典型肺炎(SARS)的50萬香港人佈滿街頭,發出反對基本法23條的吼聲。

2014年,繼反對新界東北撥款的過百名示威者靜坐並衝擊立法會後,有51萬香港人參加七一遊行,並要求落實雙普選。然後還發起了爭取雙普選的雨傘運動。

去年七一,反送中的55萬香港人湧上街頭,大批青年衝擊並短暫佔領立法會。這一年以來「光復香港,時代革命」的呼聲從香港傳播到全球各地。

今年七一,急得跳腳的中共當局,忽視港人治港的立法程序,強行制定港版國安法。

日美政府為首的G7雖然發出了聯合聲明,可是我們堅決與追求自由的香港人,和在中國巨大監視機器社會內生活並努力爭取民主的中國人站在一起。我們也與反對仇視LGBTQ+和外國人,Black Lives Matter(K人命也是命)等全球各地爭取人權的人士,以及爭取改變疫情蕭條和氣候變遷等反全球資本主義的日本和世界各地的朋友們站在一起。

民主人權無國界。主權不在國家,在於民眾。我們與所有反抗壓迫的人們站在一起。
タグ:香港
posted by attaction at 21:16 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

★7・1 民主と人権に国境はない 香港と中国、日本と世界の変革のためのスタンディング

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▲香港・獅子山に掲げられた「7・1は街頭で悪法に抵抗せよ」の巨大バナー

★7・1 民主と人権に国境はない 香港と中国、日本と世界の変革のためのスタンディング

◎2020年日(水)19時〜20時(小雨決行)
◎香港経済貿易代表部(九段下駅、市ヶ谷駅から徒歩10分 → 地図
◎呼びかけ Fight for Hong Kong 2020(連絡先 attac首都圏)


7月1日――香港では1997年の主権移譲の年から休日になり、市民は毎年デモを続けてきた。

23年前の1997年、民主的議会の解散とともに迎えた「香港返還」の初日、期待と不安を抱えたデモ隊は「民主中国」のスローガンを掲げた。

17年前の2003年、SARSコロナウイルスの脅威を乗り越えた香港市民50万人が街頭を埋め、国家安全の脅威に対処する香港基本法23条制定に反対の声を上げた。

6年前の2014年、郊外の農村開発に反対する農家や若者ら100名が立法会に突入して座り込み闘争に続いた7・1デモは、行政長官と議会の民主的選挙の実施を求める51万人の市民らが参加。その年の秋には、民主的選挙を求める直接行動「雨傘運動」が花開いた。

1年前の2019年、逃亡犯送還条例に反対する55万人のデモ隊が街頭を埋め、多数の青年たちが立法会に突入した。この一年のあいだ「光復香港、時代革命」の声は香港から世界にこだました。業を煮やした中国政府は香港での立法手続きを無視し、香港版国家安全法を7月1日までに制定しようとしている。

日米政府をはじめとするG7の共同声明も出たが、私たちは自由を求める香港の人々、巨大な監視社会と化した中国の民主化をもとめる中国の人々の側に立つとともに、LGBTQ+や外国人への差別、ブラックライブズマターといった各国・各地での人権問題に取り組み、コロナ恐慌や気候変動といったグローバル資本主義を変革しようとする日本と世界の変革をもとめる人々とともに立つ。

民主主義と人権に国境はない。主権は国家ではなく民衆にある。抑圧に抵抗するすべての人々とともに。
posted by attaction at 11:22 | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

【attac公共サービス研究会】新型コロナが明らかにした社会のほころびを繕うハウジングファーストの活動からみえた都政の課題

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attac公共サービス研究会(6月1日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
新型コロナが明らかにした社会のほころびを繕う
ハウジングファーストの活動からみえた都政の課題


お話し ● 稲葉剛さん(一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事)

日 時:日(月)19時〜20時
会 場:ピープルズプラン研究所
参加費:500円
 ※要申し込み

 コロナウイルスは、日本社会のほころびを明らかにしました。

 経済活動の縮小は、弱者を容赦なく社会からふるい落としました。緊急事態宣言以降、ネットカフェから仕事に通っていた
人たちが、派遣で何とか暮らしていた人たちが、屋根を失い、仕事を失い、路上に放り出されました。

 これら追い詰められた人たちに東京都が用意したのは民間の簡易宿泊所でした。感染拡大を防ぐはずの緊急事態宣言により住む場所を失った人が、感染の温床になりそうな簡易宿泊所に押し込められる。「ステイホーム」と言いながら、自らの政策により居場所を奪い路上に放りだし恥じることがない。これが今の都政の本当の姿です。

 その冷たい都政の扉をこじ開けたのが、ハウジングファーストを提唱して地道に活動を続けてこられた稲葉さんたちのソーシャルアクションです。屋根を、仕事を失った人たちにビジネスホテルの利用を都に認めさせました。稲葉さんが見て、感じてきた東京都の冷たさを、都知事選を前に語っていただきます。そして今の都政に欠けているものを、共に考える時間にしたいと思います。

※ 感染拡大防止の観点から会場参加は20人に限定します。attac_ps@protonmail.comまでお申し込みください。後日、事務局から参加当選の連絡を差し上げます。直接会場に来られても参加できません。
※ ウェブ中継も予定しています。URLなどはattac首都圏のブログなどでお知らせします。Twitter(@attac_jp_metro)でも質問を受け付けます。

主催●attac公共サービス研究会
公共サービスを市場から労働者・市民の側に取り戻そう
attac_ps@protonmail.com


posted by attaction at 23:47 | 公共サービス、反民営化、労働 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月30日

【ON AIR】attac japan radio program:522日銀前&Fridays For Fair Financial(FFFF)〜公正な金融のための金曜日@日銀前スタンディング(その6)

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【5.22】Friday For Fair Financial(FFFF)公正な金融のための金曜アクション(その6)@日銀前

★こちらから聞けます。
https://archive.org/details/20200422_202005


日時:5月22日(金)19時〜20時すぎ
場所:日銀本店前(南門側)
呼びかけ attac首都圏

◎発言
・松本和史さん(無料低額宿泊所スタッフ)
・近藤昇さん(寿日雇労働者組合:電話参加)
・名波ナミさん(地下翻訳者)
・日銀太郎さん(attac首都圏)
・司会:京極紀子(attac首都圏)

★当日バックグラウンドで使用した音楽リスト
田島ハルコ「more than human」
Sunny day service 「fuck you音頭」
Kダブシャイン+宇多丸「物騒な発想(まだ斬る!)」
DJ OASIS「キ・キ・チ・ガ・イ」
RUMI「銃口の向こう」


メーデーまで週一で続けてきたFriday For Fair Financial(公正な金融のための金曜アクション=FFFF)ですが、これからは毎月第四金曜日、毎回テーマを決めて継続することにしました。

今月のテーマは「住まい」。巨額の金融緩和でパンデミック恐慌への落ち込みを食い止めている日本銀行は22日午前中に約9年ぶりの緊急会合を行いました。足元では企業の債務不履行がではじめ、倒産や失業の足音も大きくなってます。店舗経営では今後もテナント料の支払いなどが不安要因になるでしょう。また人々は職場からだけでなく住まいからも追われています。

感染拡大防止でネットカフェが閉鎖され寝場所を奪われた人々。中なの助け合いで続ける炊き出し。増大する生活保護の受け皿とされる無料低額宿泊所のリアル。みんなで団結して「払えません!」と声を上げ始めたアメリカの「家賃ストライキ」。アベノミクスと日本資本主義をささえるための日銀緩和の問題等々を日銀前で訴えました。

◎これまでの情報はこちら
attraction(ブログ)http://attaction.seesaa.net/
attacRadio(音源データ等)https://archive.org/details/@attac-japan-metropolis

※次回は6月26日(金)都知事選直前!スタンディングを予定
posted by attaction at 14:03 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月29日

【5・1】Fridays For Fair Financial(FFFF)=公正な金融のための金曜日@日銀前スタンディング(その5)

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【司会】京極紀子(attac首都圏)

【発言】
・加藤匡通さん(茨城反貧困メーデー実行委員会)
・諸豆腐さん(attac首都圏)
・そらさん(attac首都圏)
・名波ナミさん(地下翻訳者)
メーデ宣言紹介 

当日の様子は“ATTAC-Japan Radio20200503(Mayday special)”で聞けます。

(前半は日中のメーデー集会、FFFFは45分ごろから)

【発言要旨】

◎加藤匡通さん(茨城反貧困メーデー実行委員会)

日銀前メーデーの後、千葉県松戸市で行われた全関東単一労組のメーデーに参加してきました。3時から松戸市役所の玄関で、市立病院と学校に関しての申し入れを行い、そのあと30分弱位、松戸の街中をデモ行進しました。

松戸の市立病院については、松戸市長が「ドライブスルー方式で検査する」と発表したことに対する団体交渉。市立病院の職員たちはそれについて何も知らなく、「そんなことは聞いたことない。それどうやるんですか?どこでやるんですか?」と問い詰めても、市側は答えられない。当然そんなこと詳細が決まってなく、市長が思い付きでしゃべっているだけで、誰も知らないわけです。

もう一つは、学校の定期雇用の職員が雇用延長されず、雇止めされたことに対して、組合としての申し入れです。他の人たちは継続して雇用されたのに、自分だけ雇止めされたのはなぜなのか、その理由を教えて欲しい、ということで。考えられるのは、組合活動をしていて、いろいろと意見や文句を言うから、それで解雇されたんだろう、どうなのかと。

やりとりをしているうちに、「全権を預かってきた」と人事課長が出てきた。市長や教育長への申し入れなのに、人事課長が全権を預かるとは全く理解しがたく、また実際何も判断できない。見ていて心温まるというか、心寒くなるというか、日本の行政というのは、こういう風に動いているんだなと実感し、いやな気分になった。

千葉でのデモは、初めてだったんですが、実は、千葉県には公安条例がないんです。それで、デモに交通整理も含めて警官官が出てこないんですね。もちろん、公安は来るんですが、いわゆるデモにくっついてくるお巡りさんがいないんで、交通整理も全部自分たちでやったんですね。通った道は松戸の市役所から駅にかけてで、そんなに大きくなく、ここ日銀前より狭い道で、車もバンバンくるわけではなく、ある意味のどかな感じのデモだったんです。

みなさん、警察官がいないデモなんて想像できますか? 夢のような、デモでした。日本中至るところでこういうデモが見られたらどんなに素晴らしいことか、報告としては以上です。


◎諸豆腐さん(attac首都圏)

・国債の無制限購入
4月27日の金融政策決定会合についてお話します。今回の会合で「国債を無制限に購入」という報道がされました。これまで年間80兆円をめどに購入するという上限を撤廃したということです。昨年は14兆円程度の購入ということで、市場にでまわっている国債の40%以上を保有している日銀の国債保有率を下げていくようにしてきたのですが、3月からのパンデミック恐慌に際して、政府が新規国債の発行を大幅に拡大することから、それに対応したものだといえます。

・日銀の社債の購入拡大
日銀はもうひとつ緩和策を発表しています。それは大企業が短期的な資金をあつめるために発行する社債やコマーシャルぺーパーという、いわば国債の企業版という金融資産の購入のさらなる拡大です。この政策が導入されたのはリーマン後の2010年10月の白川総裁の時の「包括的な金融緩和」で「異例の対応」として実施されました。これがアベノミクスの異次元緩和ではニュー・ノーマルな業務になってしまったわけです。27日の会合では、CPと社債の買い入れ枠を、それぞれ1兆円から7.5兆円、合計15兆円に拡大します。現在保有するCP2兆円、社債3兆円の合計5兆円と合わせた20兆円に拡大します。

・社債購入は大企業のレバレッジ=借金救済
以前、ANAやトヨタなどへの巨額の融資枠を日銀マネーが支えていることは発言しましたが、このCP社債というのは会社の借金なわけです。リーマン以降の事業会社はこの借金経営=レバレッジ経営の拡大を進めてきました。それが経済危機でいっきに危機に陥ったのです。日銀の社債やCP購入拡大は、社債やCPを発行することができる大企業の失敗した経営の救済にもなります。リーマンやこれまでの金融恐慌とはことなり、今回のパンデミック恐慌では、金融機関の決済ができなくなってしまうという事態は起きていません。しかしたとえば「米デルタ航空は現預金28億ドルあるが毎日6000万ドルの現金が流出し、1か月半で干上がってしまうので54億ドルの政府支援を受け入れた」とか、アメリカン航空も58億ドル、ユナイデットは50億ドルの政府支援を受け入れたなど、巨大企業の狼狽ぶりが報じられています。

・リーマン以降に膨れ上がったレバレッジ経営
巨額の現金はあるのですが、そのいっぽうで巨大な借金もあるのです。それはこの間の金融緩和によって世界中でマネーがあふれ低金利だったので資金を調達しやすくなっていました。また、リーマンショックで金融機関に強い規制がかかるようになったことから、マネーの多くは社債やCPなどに流れました。株主第一の経営で投資家が重視したのが、自己資本1あたり、どれだけの純利益を生みだすのかという自己資本利益率(ROE)です。大企業は借り入れたマネーで自社株買いなどで株主に還元してきました。こういう借金経営はレバレッジ経営とよばれ、リーマン以降急増し、世界の上場7500社でも(総資産に占める有利子負債の比率は12年以降増加し19年には32%と18年ぶりの高水準など)増加しています。もちろん日本の大企業も同じでしょう。

・証券会社:日銀緩和は「満額回答」
今回の日銀緩和に対して証券会社は「満額回答」と喜んでいます。報道でも「日産自動車やANAなど幅広い企業が恩恵を受けそうだ」と言われています。おそらくレバレッジ経営をやってきたのでしょう。日本の社債とCPの発行残高は90兆円。今回の日銀枠20兆円は社債残高の15%、CP残高の4割にも上ります。まさに日本株式会社の財務部門となった感じのある日本銀行が発行する借用書=日本銀行券は、日本株式会社の社債となっています。

・危機を乗り越えてもまだ資本主義をめざすのか
民間の調査機関では100万人の失業者が出るという予測もあります。日経新聞では連日のように、ステークホルダー資本主義、つまり株主資本主義ではなく、労働者もふくめた利害関係者すべての利益になるような資本主義こそが望ましい、というキャンペーンに必死です。リーマン後にもこのような主張はたくさんでました。今回もまた同じです。しかし日本資本主義を救おうとしている日本銀行そのものが持続不可能な領域に完全に踏み込んでしまっています。

そして日銀の政策は、このパンデミック恐慌にいたってもいまだ、金融緩和というモルヒネ治療から抜け出すことができません。安倍政権を倒すこと、それも持続可能な資本主義という、幻想を持たずに倒すことが、日銀の金融政策を根本的に転換させる近道にほかなりません。


◎そらさん(attac首都圏)

私は医療従事者なので、医療に関して最近の情勢を見ていて気付いたことをお話したいと思います。
「検査されていないことの問題点」、「医療崩壊という言い訳」、「地域格差を減らすということ」、「今できること」、「消費への見直し」などです。

・「検査がされていないことの問題」
実際に症状が出ても、検査してくれない。医師が必要だと思っても、できない。これは保健所のキャパの問題というものでもないし、保健所職員が決められる権限なんて持っているわけでもない。結論から言うと、じゃあ私たちは誰に対して怒らなくちゃいけないのか、と言うと、それは、厚労省なり、政府なりなんです。どうしてなんだろう、ということにとどまらず、どうしてそれをしないのか、しない大本は何なのか、というところに目を向けていきたい。

・「医療崩壊という言い訳」
検査を一気にできない理由として、医療崩壊ということが、当初から使われてました。確かに陽性が判明して、症状がないけど隔離が必要な人から、症状が出始めて治療をしなければいけない人まで全てを、ベッドのある病院でみるとなったら、パンクするのは多くの人は分かるわけです。地域格差もあるわけなので、地方で感染爆発したら、医療崩壊するというのも分かります。
でもヨーロッパで既にコロナウイルスは感染拡大している状況を、日本は先行例として見てるわけです。
じゃあ、現状の医療体制を変えることは難しいわけだから、医療崩壊しないような新たな策を講じなければいけない、というのも分かっていたはずなんです。
それを医師会のせいにするとかいろいろありますが、政府がきちんと現在行われているような、ホテルを隔離施設として使うということを、早々と決めなかったことが問題だと思ってます。

軽傷者を、家ではなくて、健康状態をチェックできるような体制の下で隔離できれば、検査をばんばんやっても問題ないわけです。現状の、病院にすぐ入院させることではない、という状況が作れていれば、すぐに医療崩壊につながる問題にはならないと思います。検査する人が少ないところでいきなり検査ができるのかという問題もありますが、それは徐々に拡充していけるものです。

だから、医療崩壊するっていうのは、政府の、策を講じないための言い訳でしかない、と思ってます。
要は、医療崩壊という言葉が、マジックワードになってしまっている。トランプのジョーカーを出されてしまっている。今ある体制で何とかしようということになると、そのマジックワードに縛られてしまう。なので、政府には、言い訳としての“医療崩壊”という言葉を使うな、と言っていきたい。

・「地域格差を減らすということ」
今各都道府県ごとに、無症状者でコロナ保菌者と言われる人はホテルを使って隔離するシステムが4月中旬あたりから、できてるところは稼働している。でも地域ごとにやれるのだろうか。どうしても余力のない地方自治体はどうしたらいいんだろう、と困るのではないか。

国の言い方は、“家にいなさい”、次は、“地方自治体で何とかしなさい”、となっている。
いつまでたっても国が医療に予算を出そうとしない、それは違うと言っていかないと、現状は変わらないのかな、と思います。

・「今できること」
福島原発事故の時、“有難う”とか“感謝する”という動きがすごくたくさん生まれ、気持ち悪かったんですが、それがまた現れた。行政自体も、“医療従事者に拍手を”ということを言い始めた。これ何が問題かというと、感染症の治療にあたる医療従事者は自らの身を守りながら治療にあたらないといけないのに、予防や防護のための医療資源が決定的に不足している。例えば、マスクを週1回しか交換できないとか、N95マスクを洗って使っているとか。これは、医療従事者がよって立つ根底が崩れるような、科学的根拠が覆されるくらいの驚き、恐怖です。今までやってきたことは一体何だったんだろうと!?
医療物資が少ない中で、行政から、拍手や感謝をと言われるのは、「命を落としてでも、そこで従事しろ」と言われるようなもの。これは、“戦前の、戦線に行く兵隊さんに旗を振って見送った”、というのと変わらない、戦前から続く精神論でしょう。
そういうことに対して、“拍手よりマスクを”送れというハッシュタグを付けた、ツイッターデモがあり、トレンドにもあがりました。今日はメーデーで、厚労省への要請行動や、首相官邸前でのアピールでもそういった主張をする団体がありました。まだまだやれることがあるのではないか、と思います。

・「消費への見直し」
以前の日銀前行動で、「例えコロナが終息したとしても、消費することの問題を考えなくてはならないのでは?」という発言がありました。私も、消費の仕方とか、生き方とかを考え直す出来事だった、と思っています。

今回のコロナウイルスは先進国を中心に拡大したわけで、南からの批判として、ブラジルのファベーラという地域に住んでいる人たちは、「金持ちの病気だ、そういう病気を持ち込むのは金持ちだ、かれらは飛行機でばんばん移動できるから」、と、排他的な感覚というよりは、ストレートな気持ちで語っています。なかなかそういうことを言う人はいないんですけど、多くを消費することを見直す、最後の警告の機会として求められているんだ、と受け止めています。


◎名波ナミさん(地下翻訳者)

最近attacの仲間に入れてもらって、初めてここに来ました。やっぱり外に出るのが怖いし、大勢の人と会うのも怖いし、今日ここに来るのは命懸けだし、ここに来た人はみんな、命懸けで訴えたいことがあって来てるんだな、と思いました。

このコロナの状況になってから、何か手に負えない気分で、何かを分析しようと思っても、その分析が全然間に合わない、ただただ圧倒されている毎日で、消え入りたいような気分になります。
この社会の一員であるのが、すごく恥ずかしい、と感じますが、気を取り直して、私は子供じゃない、この社会に責任はあるな、と、私は普段だったら、路上に出ようと言うんですが、今はそう簡単には言えない状況ですね。

家の中で自分に何ができるかなと考え、多少英語ができるので、海外ではこのコロナの状況に対してどういうことをやっているのか、調べて翻訳してみようと始めました。

アメリカやヨーロッパは、日本より先にパンデミックを経験しているので、参考になりそうなものを探していると、「ウイルス禍を生き延びるアナキスト・ガイド」に出会いました。

アメリカでは、「家賃ストライキ」がすごく広がっています。
そもそも、家賃って人権侵害だ、と私は思うんです。
ただ、そこに生きて、そこに誰かがいるだけでお金がかかるんです。それはおかしいと思うんです。ただ生きて、そこにいるだけで、地主・金持ちが、私たちがただ生きているということをもって、お金を取っている、むしり取っていく、というこのシステム自体がおかしい。

このコロナの状況で全然払えないよ、「Can’t pay Won’t pay」というスローガンがあります。“払えないんで、払いません”という意味で、それがどんどん広がっていて、4月は1/3、借りた物件に住んでいる人の1/3が家賃を払わなかったそうです。それは素晴らしいなあ、と思ってます。

どうやって家賃ストライキを組織して、継続していくか、そのハウツーがものすごい勢いで出回っているので、それも翻訳したので、良かったら見てください。

家賃ストライキで訴えられていることで、家賃をゼロにしろ、半額にしろ、ということだけじゃなくて、結構広範な5つの要求というのを、この人たちは訴えて、広く共有されているので、それも紹介します

5つの要求とは
1は、医療を無料にしろ
2は、働かせるな
3は、借金の支払いをなくせ
4は、獄中にいる人を解放せよ
5は、すべての人に住まいを提供しろ

アメリカには、1700万もの空き家がある。これは、コロナによって住居を失って、何の用意もなくウイルスに曝される50万人を収容するには十分な量です。日本もそんなに変わらない状況だと思います。
「空き家を開放して、住まいを必要とする全ての人が使えるようにせよ」

ここで注目すべきは、“囚人を解放しろ”です。獄中にいる人、拘置所、刑務所、移民収容所、入管施設にいる人の全員解放を求めているというのが、注目ポイントです。“Social distance is Privilege”(ソーシャル・ディスタンスは特権だ)、という言い方も広がっていて、本当にすごいと思うんです。
ステイホームできて、ソーシャル・ディスタンスが実践できる人は恵まれている、ごく一部の人だと思います。その反対側にいる人たち、入管にいる人たち、監獄に居る人たちは、ソーシャル・ディスタンスの特権の反対側にいる人たちです。

衛生環境が悪いところにすし詰めにされていて、そこがコロナの感染の中心になってしまっている。
ある意味死刑宣告と同じです。そういう人たちがいることも、市民運動として注目した方がいいのではないか、と個人的には思ってます。

資本家たちとか、権力者たちは簡単に国境を超えて、自分たちの利益のために協力し合っている、うちらがそういう協力をしないで、日本国内だけで何かをやっているというのは、負けて当然だと思います。  

海外の事情を紹介させてもらいましたが、海外の仲間は何をやっているのかに注目して、必要な時は協力すべきだと思います。

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